貝に続く場所にて 石沢麻衣 第165回芥川賞 - dalichoko

戦前から歴史のある文学賞で、文藝春秋の全文掲載は時々読ませてもらっている。 まず、芥川賞は素人には手強い。純文学というジャンルに対し、どこまで感性を高めることができるか?は経験しかないだろう。正直言うとどの作品もあまり面白いとは思えない。面白い本なら「本屋大賞」のほうが面白いし、「日経文学大賞」のほうが大衆的にとも思える。 芥川賞は、作品の評価もさることながら、選考委員の評価を見る賞なのではないかと思う。かつて選考委員だった石原慎太郎や村上龍という大御所は、特に応募作品に対し厳しかった。辛辣だった。そしてこうした歴代の選考委員の目を突破することができない年、というのもあって、それがこの賞のステ…

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