徳川家康の遺骸が眠るのは、日光か静岡か-。近年、関係者の間で論争が続いている。広く知られている家康の遺言は「日光に(神として)祀(まつ)れ」であって、「日光に埋葬せよ」ではなかった。研究者は「日光説」を支持しているが、日光、久能山の両東照宮ともに墓所の発掘調査をした訳ではなく、決定打に欠けていたことも事実だ。いったいどちらが本当なのか。家康の遺骸の行方に迫ってみたい。 1616年4月、家康が駿府(すんぷ)城(静岡市)で亡くなると、遺骸はその日のうちに、約10キロの距離にある久能山へ移された。
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