#ダリチョコ の映画とグルメ

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犠牲 (スコットランド撃破に思う)

日本が負ける確率を80%と見ていた。結果、戦力的にはスコットランドのほうが上回っていたことは間違いない。日本は間違いなく戦力が上回る相手に勝ったのである。「これはまぐれではない!」とか「もう奇跡とは言わせない!」などと声高に叫んでも、この状態を維持して初めて脱ミラクルとなる。そこは誤解しないほうがいいだろ。



かつて松任谷由実さん(ユーミン)の『ノーサイド』という楽曲に


♪何をゴールに決めて 何を犠牲にしたの?♪


という一節がある。ブレイブブロッサムズの戦士たちのインタビューに何度も出てくるこの


犠牲


という言葉はいかにも日本的だ。まるでかつてのゼロ戦パイロットのような精神性に日本人は古来感動する。これを右寄りだとかなんとかいうのは意味がない。君が代を歌い、観客の大勢が涙を流し応援する姿は胸を打つ。それは彼らの犠牲に対する対価である。誰もがこの感動を共有し熱狂している事実は否定できない。


・・・


だからこそ冷静になるべきだ。冒頭にも書いたとおり、ここから日本は始まるのだ。本当の日本の在り方。それはキャプテンのリーチ・マイケルが時々言葉にするダーバーシティという日本社会である。謙虚で情に厚く伝統を重んじる。この日本人の精神に”許し”や”寛容”という姿勢が加われば、日本の未来は明るい。


自分は本気で、このラグビー日本代表に日本の未来を投影し、期待している。多くの人種や性別や世代もなにもかもが偏見を持たない”寛容な社会”こそが日本の目指す未来だ。そのためにここまで築き上げたブレイブブロッサムズの戦士が背負う犠牲を国民全員が無駄にしてはなるまい。



そしてラグビーという競技はこの”寛容”に支えられていることを強く理解しなければならない。日本のラグビーはまだまだ未熟で始まったばかりだ。しかし日本の未来に一筋の光を彼らは与えてくれる。

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