真説 日本左翼史 池上彰、佐藤優 講談社 - dalichoko

内田樹さんと姜尚中さんの対談本『新世界秩序と日本の未来』と偶然にも同時に上野で買った本だ。いずれもこのままだと日本はおしまいだ、という危機的状況を懸念している。 特にこちらの『真説 日本左翼史』は、極めて冷静に戦後を見つめ直すことができる優れた本だ。続編も発売されるらしいので、期待している。 まず、この本のテーマは”来たるべき左翼の時代”を前提としている。「極端な大衆扇動型指導者の登場と、現実の貧困や格差」は戦争の危機を示し、必ず反作用が起こるとしている。ここがすごい。過去にも左翼が主流の時代はあったが、内ゲバや分裂などで団結できず。五五年体勢が今持って続いている。この過去の左翼が支持された背…

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