スープとイデオロギー ヤン・ヨンヒ☆
ヤン ヨンヒ監督『スープとイデオロギー』予告篇(2022.6.11公開)
映画を見る前に、たまむすびの町山智浩さんの解説を聞いたほうがいい。
2022-06-21(火) たまむすび 町山智浩 アメリカ流れ者 ドキュメンタリー映画『スープとイデオロギー』
ヤン・ヨンヒ監督と夫でプロデューサーの荒井カオル氏が共同して作ったこの映画を、もしこれからご覧になろうとするのであれば、ぜひ『かぞくのくに』を見てから映画館に赴くべきだと思う。あの映画で宮崎美子さんが演じていたオモニ本人が、この映画で露わになる。ヤン・ヨンヒ監督の母親が、なぜ北朝鮮を支持し、韓国を嫌ったのか?その事実が「済州島四・三事件」を通して明らかにされる。
『かぞくのくに』で忘れられないシーンがある。井浦新さん演じる北朝鮮から帰国した兄にスパイのように付きまとうヤン・イクチュン演じる監視者を、オモニが家に招き入れる。とてつもなく感動するシーン。
いまさら国を超えた対立をあれこれここで述べるつもりはないが、北朝鮮が悪で韓国が善だ、というような短絡的なものの見方は否定されるべきだ。『愛の不時着』ですら、対立構造だけを示すドラマではなかった。今思うのは、ロシアとウクライナの戦争だって同じだということだ。対立すれば死者がでる。この映画でもオモニが目の当たりにした虐殺事件を生々しく想像させるシーンがある。そしてその記憶を蘇らせたオモニがどうなってゆくのか・・・?
パク・チャヌク監督のコメントにもあるが、この映画はヨンヒ監督の物語でありながら、極めて普遍的なテーマを語っていると思う。間違いなく噛みしめる価値のある映画である。
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