リコリス・ピザ ポール・トーマス・アンダーソン☆
LICORICE PIZZA | Official Trailer | MGM Studios
ポール・トーマス・アンダーソン監督の『リコリス・ピザ』を鑑賞。『ファントム・スレッド』以来。アンダーソン監督の作品群に脈絡はなく、前作『ファントム・スレッド』など一連の大作からすると、青春映画の教科書のような映画だ。正直言って意味不明。なにもかもわからない。
年下の少年が年上の女性に翻弄される、という話しは世の中にたくさんある。それをこの映画は青春ドラマとして丁寧に描き切る。
ショーン・ペンが出てきて年上の男性に惹かれたり、ブラッドリー・クーパー演じるスターの豪邸に潜入したり、それぞれのシーンに意味はないのだが、ひとつのユニットとしてドラマを成立させている。このドラマは結局何も示さず、何も起こらない。
しかし映画館は大爆笑で包まれる。それぞれのキャラが狂気だからか。主人公のアラナが面接で全てを肯定するシーンでは特に大爆笑。コメディ映画というにはあまりにも表現が短絡的かもしれないが、何も示さず何も起こらない青春映画だ。
ジョージ・ルーカスの『アメリカン・グラフィティ』を例にするレビューも多く、それはそれで納得なのだが、個人的にはまるで趣きの違う『エイス・グレード』や『レディバード』だ。いずれも女性が主人公の映画だが、永遠に有り余る青春という時間を有効に使った素晴らしい映画だ。青春とは過ぎてみれば何も起きていない。しかし当事者にとっては一大事。そんな感覚のドラマのように感じる。
いずれの動画も、映画を鑑賞する前後に見るべき内容で、登場人物や背景にある様々なディテールが語られていて面白い。映画関係者をうならせる傑作なのだ。
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