#ダリチョコ の映画とグルメ

しょーもないブログです。I am stupid anytime.

リンゴの木、桜の花

先日、刑期を終えて出所した重信房子さんをめぐる延江浩さんの短いエッセイにほろり。


海を渡った革命家・重信房子 無国籍だった娘メイの過酷な人生

母は、娘の言葉を信じて、着ていく洋服のことなどに気を配ってくれたが「父は、『やすやすと帰ろうと思うな。しっかりと頑張れ』と言いました。もう会うことのない娘の旅立ちを理解していたように思います」(重信房子『りんごの木の下であなたを産もうと決めた』幻冬舎)

「りんごの木」と聞くと、先日鑑賞した『PLAN75』を連想して涙が出てくる。死と生が同時に重なる。

「67年の秋だったかな。新宿で飲んでいたら重信房子に出くわしたんだ」。重信は22歳。佐藤栄作首相の東南アジア訪問阻止を目指す羽田闘争の年だった。「髪の長い綺麗な子だった。カンパをお願いしながらゴールデン街を廻っていた。がんばれって1万円渡したら、ありがとうございますって丁寧に頭を下げてくれた」(若松孝二談)

そして若松孝二。大島渚と組んだ『愛のコリーダ
止められるか、俺たちを』を見ると、当時の風景が重なり、ゴールデン街の匂いが伝わる。

「二・二六事件にしても、血盟団にしても、歴史はあとで右翼とか何だといわれるが、われわれは正義のためにやったのだ。(略)房子は、いま左翼だといわれているけれど、とにかく、自分が正しいと思うこと、これが正義だと思うこと、それだけをやれ!」(同前)


 海を渡った娘が国際手配されると「死んで詫(わ)びろ」との抗議に父は答えた。「世界中の人間があいつは悪者だと言っても、父親の私が娘をかばわないでどうします」(『日本赤軍私史 パレスチナと共に』河出書房新社)

重信の父親は謎だ。
そしてここで語られていることの意味は深い。
右とか左とか言っている場合じゃない。まさに今そういう状態だ。



「私が桜の花がついた枝を持って行ったら、母はとても喜びました。桜は日本の花。普通なら枝を持って入るのは許されません。でも、拘置所の方が大丈夫ですよって」

「桜はすぐに散ってしまうところがいいの」と母は言った。「長く咲いていたら、桜ではないでしょ。綺麗(きれい)で儚(はかな)いから、ずっと見ていられる

重信房子がなにかしら歴史にその名を刻む日が来たのか?それとも来るのか?
母娘の関係は永遠ではかない。




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