#ダリチョコ の映画とグルメ

しょーもないブログです。I am stupid anytime.

山崎努さん 私の履歴書(日本経済新聞)

8月の「私の履歴書」は山崎努さんだった。数多くの映画に出演され、山崎さんのたくさんの作品を見て感動した。ここで全てを紹介することはできないが、印象的なエピソードだけ記録しよう。


まずは若かりし頃、黒澤明監督作品。なんとあの映画のオーディションの相手が、黒澤明監督本人だったとか。恐ろしい。


黒メガネ

黒澤さん、苦笑。そして

「あのね、映画作りは、自動販売機にコインを入れてジュースを買うようなわけにはいかないんだよ。毎日毎日、目の前にある仕事を一生懸命やる。そうするといつの間にか終わっているんだ」(略)僕の初日は、犯人の初登場のシーンだった。(略)本番は1回でOK。歩くだけだったが、「あいつの歩きはいい」と監督が褒めてくれたそうだ(助監督だかが伝えてくれたことだからホントかどうかは不明)。

やけど

金網越しのじっと坐(すわ)ったままの対面。見つめ合う。やがて三船さんが「君はなぜあんなことをしたのかね」と問う。(略)1回でOKが出た。ステージ全体の張りつめた空気が変わった。でも皆無言、妙に静かだった。僕も無事責任を果たせたという虚脱感だけ。メイクを落としていて、指にやけどをしていることに気付いた。演技の最後に感極まって立ち上がり、金網を握った。その金網がライトの熱で焼けていたのだ。(略)数日後、街を歩き回るシーンの撮影中、黒澤さんが寄ってきて「あの対決、とてもよくできた。あれをラストシーンにするよ」と囁(ささや)いた。あの場面の後にエピローグがあるのだが、それをカットすると言う。「やったぜ!」。



なんという男だ 伊丹十三さんの映画に出演されたときのこと。印象的だ。

『「お葬式」日記』(文芸春秋)という伊丹さんの著書にこんな一節がある。「(俳優は)百パーセント成功してストレスを吐き出すということはありえず、どんなにうまくやっていてもその姿は自分には見えず、次第にストレスがたまってくるというすっきりせぬ職業ゆえ『ほめられる』ことが唯一の慰めなのである」。



好きな役

これまで多くの役に扮(ふん)してきたが、『早春――』のこの男「沢田竜彦」は最も好きなキャラクターの一つである。もう一つ、同じように気に入った役があって、これは舞台で演じたピランデルロ作『ヘンリー四世』の主人公。自分が11世紀のドイツ皇帝ヘンリー(ハインリヒ)4世と思い込んでしまっている人物。戯曲の登場人物表には「……(ヘンリーⅣ)」とだけあり名前は与えられていない。

思えばこの2人、竜彦と名なし男には共通したところがあるような気がする。世間に背を向けて蟄居(ちっきょ)し、訪問者を俗物と蔑み、毒づく。孤独でどこか子供っぽい感じの寂しい中年男。なんとなく似たような匂いがある。

すごいキャリアだ。キャリアの初期で黒澤映画の緊張感を味わったことが、山崎努さんのある種開き直りというか度胸の良さというか、ちょっと手に負えない感じのするキャラクターを生み出しているように感じた。素晴らしい履歴書だった。



この映画もまた印象的だった。
(=^・・^=)


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