#ダリチョコ の映画とグルメ

しょーもないブログです。I am stupid anytime.

地中美術館、三島喜美代 直島


地中美術館のチケットセンターはバスの発着場にもなっていてそれなりに人が大勢集まっている。

安藤忠雄氏が設計した地中美術館は、時々「地中海」と間違えられるが違う。要するに地中に埋まっている美術館である。では、地中に埋まっているから暗いのか?というとそうでもない。外観はその存在を消し、中に入ると斜面を利用して光を外から取り入れる設計になっている。

チケットセンターから緑多き歩道を歩く。この風景にも意味がある。この美しい睡蓮の意味は美術館の中に答えが用意されている。

エントランスアプローチをくぐり長い長いトンネルを抜けると一旦外に出て、階段を降りる。その先に展示ウォルター・デ・マリアの作品をかすめて、最初の大きな作品にたどり着く。ここからは写真撮影不可なのだが、モネが展示される大きな部屋に招かれると涙が出てくる。モネの睡蓮の連作として、これらの作品を評価するものではないが、ここに至るまでの長い道のりと、そこに咲く本物の睡蓮と、この美術館に守られたモネの作品が、この瞬間一直線につながる。晩年視力を失い、色弱の状態で描いたモネの作品の数々が、その長い人体と彼が生きた時代とがあらゆる意味で交錯する瞬間。

さらに、この美術館で長い列を作ってまで体験するのがタレルだ。視力を失ったモネと同じ空間にタレルを作品を並べる意味と価値は深く重く大きい。タレルはまさに光の魔術師。この美術館のテーマとも一致する彼のいくつかの作品で、まずは『オープン・スカイ』を体験する。タレルの作品は鑑賞を迫るものではない。その空間に自らを埋没させるのだ。

聞くところによると、この作品も時期と時間のよって、夜の時間も体験できるらしい。我々旅行者はどうしても昼間の作品しか体験できないが、この空間が夜、どのように変化するのか興味深い。この空間でただ空を見上げると、そこには絵画のような青い空がある。そしてその空を時々鳥や虫や雲が過ぎてゆく。タレルの作品でもたらされるのは光の変化。ただそこに与えられたものではなく、その状態に自然の変化を加える。豊島美術館の内藤礼『母型』にもつながるコンセプト。長い待ち時間を経て体験する『オープン・フィールド』また不思議な空間だ。この空間で人々は遠近感を失う。光の世界に柔らかく守られたような気持ちになる。これもまた『母型』と発想が似ている。

地中美術館を体験して満足してから、少し歩くと池がある。この島は時間を与えられればいくらでも楽しむ風景とアートが存在する。

次に向かったのは三島喜美代さんの作品。御年90歳。ちなみに草間彌生さんは93歳。いずれも女性作家としていまも活躍されている。三島さんの作品は、城南島の倉庫で展示されている作品もすごかったが、ここ直島にもひとつ作品が展示されている。ただのゴミだ。しかし・・・

近づくとそのあまりのスケールに圧倒される。三島さんの生涯のテーマ。ゴミなど捨てられたものに着眼して、それを陶芸として再現する。とてつもないスケール。先ごろ鑑賞した『アートなんかいらない!』に言葉を借りれば、まさにこれだけ壮大な無駄を提供されれば、人はいつしか不感症になってしまうのではないだろうか。それなのにこの迫力に人びとはいちどは圧倒される。いや、人びとというにはおこがましい。「自分が」そう感じるだけだ。三島喜美代さんもそのあたりのことをよく理解していて、彼女の一連の作品も日頃から見かける無駄なものばかりだ。
(=^・^=)



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