早くも秋競馬G1第一弾、スプリンターズステークスが行われましたね。時の過ぎゆくのは早いもだ。かつて海外のレースにも出走したタケシバオーがこのレースを勝った１９６０年代は４月とか５月に開催されていたこのレース。その後１９９０年代は年末に開催時期が映された。厳冬の短距離戦は競走馬にとってそれなりの負荷もあったと思うが、１９９１年のこのレースが極めて印象的だ。残念な意味で記憶に残るレース。１番人気のケイエスミラクルが競走中止予後不良となったレース。岡部幸雄騎手と足を引きずるケイエスミラクルとともにコースを歩く姿が痛々しくて、胸が苦しくなった。年の瀬ということもあって、締め付けられるような思いでテレビを見ていたことを思い出す。

さて今年のレースだが、人気馬が総崩れとなる結果となり、買ったのは８番人気の７歳馬ジャンダルム。終始好位置につけたまま直線で抜け出しそのまま押し切った。

７歳馬がこのレースを制したのは２００６年のオーストラリアのテイクオーバーターゲットが勝った以来で、その４年前、２００２年にこのレースを勝ったのが武豊騎手が乗ったビリーヴだった。ジャンダルムの母である。

ジャンダルムとは別で、最後の直線で並んだ馬を抜き去る展開で勝ったビリーヴの父はサンデーサイレンスで、競り勝つというレースぶりがこの血統の特徴だった。ちなみにジャンダルムもデビュー戦は武豊騎手が乗っている。２００２年のスプリンターズＳは新潟開催だったこともあって左回りだったようだ。

２００２年というと、当時の首相小泉純一郎氏が北朝鮮を電撃訪問した年で、スポーツではＦＩＦＡワールドカップが日韓合同で開催された年である。あれから２０年だ。
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