チャップリン・レビュー
この1ヶ月でチャップリンの映画を何本も見た。
「独裁者」から始まり、「街の灯」、「キッド」、短編の「サニーサイド」家で「モダンタイムス」と「黄金狂時代」・・・。そしてこの日、奇しくも3本の短編をまとめて鑑賞する機会に恵まれた。劇場でチャップリンを鑑賞できるなんて、しかも大勢のお客さんとともに笑ったり泣いたりできるなんて、なんという幸運だろう。
チャップリン・レビューは、チャップリンのナレーションもあって、自ら劇場で鑑賞できるように編集しなおしたものらしい。1959年のことだ。しかも、今回は角川の配慮もあってデジタルリマスターされた作品を鑑賞できる。どうも動画配信などで検索すると、カラー映像にしたこれらの作品も見ることができるようだが、やはり劇場鑑賞は格別だ。
Charlie Chaplin - The Chaplin Revue Introduction (1959)
いずれも1918年前後、
ファーストナショナル社
(現:ワーナー・ブラザース)で作られた傑作。第一次世界大戦が終わって貧困が世界を覆いつくした時代。いまの日本のようなものだ。
話しは戻るが、チャップリンを劇場鑑賞するとき務めたのは、客席を見渡すこと。どうやら自分と同世代か、もう少し上の世代のお客さんが圧倒的に多いのだが、パラパラと若い方もいる。少しだけ残念なのは、子供さんがいないことだ。もしこういう機会が再び訪れたなら、次は絶対孫を連れて行きたい。
それはともかく、この客席に連なる皆さんの表情なども気にかけていると、年配の方が多く、どこかしら寂しげな雰囲気も伝わってくる。皆さんがチャップリンを見るためにここへ来るのは、もしかしたら寂しさや孤独の裏返しなのではないか?とも思わせる。映画(や舞台やライブなど)はスクリーンに向かって観客が情報を同じくする。しかし、ことによるとここに来ている皆さんは、チャップリンという媒体を通して、同じ喜びを味わい、孤独を希釈しているのではないかと感じる。
それは自分もまた同じである。
ブログやSNSなどで映画の話題やレビューが書かれていても、それは別の次元の話題だ。このブログもまた同じ。しかし本当は、チャップリンを見て、自らの心象や心境、あるいは人生を重ね合わせているのではないかと想像する。これはすごいことだ。古い映画がリバイバル上映される価値は大いにある。角川シネマが送り出す企画は、高い年齢の観客の寂しさや孤独感を補い、人生を投影させる役割を果たしていると思う。
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