すずめの戸締まり 新海誠
キネノートのレビューに自分なりの思いを書いた。長いけど。
とにかくなぜかオープニングの神々しいシーンから胸を締め付ける。あまり予備知識なく見たのだが、それもよかったのか、とにかく感動した。素晴らしかった。公開から約ひと月ほど経って鑑賞したのだが、劇場は満席で空席はほとんどなかったと思う。
劇場入り口には「警報音」についてコメントがある。そうなのだ、この映画、やたらと警報音が響く。この音を聞いて不愉快に思う人も多いかもしれない。それは新海誠監督が「君の名は。」以来取り組んできたテーマの集大成として示された映画だからこそ、臨場感を与えるための手段だったと受け止めた。
この映画で最も衝撃的なシーンは、災害孤児となった主人公と育ての親とも言える叔母との口論のシーンだ。この残酷なシーンは、比較的口当たりのいい映画を作り続けてきた新海誠監督の作品の中では最も痛々しいシーンではないかと思わせる。この映画も災害を題材としつつ、映画全体は甘く切ない作品だ。しかしこの二人の残酷な言葉の応酬は、我々を目覚めさせるものだ。この映画を批判的に捉える評論家もいるらしいが、それはそれとして、我々は新海誠監督の意図を何も理解していないのではないかと思わせる。
その意味では「あっきーのサブスク映画レビュー」が最も誠実に解説していると感じさせる。
善悪に白黒つけることは簡単だが、世界はそう簡単ではない。この映画で椅子にされた草太の足は1本足りない。これは細田守監督の『竜とそばかすの姫』で主人公の家で飼う犬の足が不自由なことと意味としては重なる。現代のこの国において、誰もが何か欠けた部分を持っている。しかも若年層、子どもたちが抱える闇の部分を災害という題材を軸に強調しようとしているのではないだろうか。
深読みはこの辺にして、とにかく美しく素晴らしい映画。感動を我々に及ぼす映画、純粋に心のなかにある何かを掘り起こさせる傑作である。
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