カモのネギには毒がある 甲斐谷忍(原案:夏原武)
神保町の集英社前を通ると、たまたまこの作品のポスターが目立つところに掲出されていた。
カモのネギには毒がある 加茂教授の人間経済学講義[漫画公式サイト/最新情報・試し読み]|集英社グランドジャンプ公式サイト
グランドジャンプに掲載中。
自殺しようとする名取三咲を浮浪者が止める、というシーンから始まり、その浮浪者が実は主人公の経済学部教授、加茂洋平だったという、いかのも漫画的始まりなのだが、実はこのドラマ、経済学の実地検証ドラマだ。たまたま猪木武徳教授の本を読み直しているが、先生の著書に「経済学に何ができるか」という本があって、これは伊東光晴教授の講義をかつて聞いた時、伊藤先生が八百屋の車を追跡する、というお話に遡及するテーマへと繋がってゆく興味深いものだ。
要するに経済学なんて、なんの役にも立たないものなのだ。
加茂教授のゼミに参加する、潰れそうな旅館を経営する三咲の両親が無認可共済になけなしの金を預けてそれがカモられる、という話しからスタートする。そして、
異時点間の選択(決定理論)
アンカリング効果(認知バイアス)
ヒューリスティック
などを取り扱う。
さらに3巻では、マインドコントロールに言及し、洗脳されてゆく人々の愚かさと、支配する側との対峙をドラマにしている。実に面白い。
今まさにこの国は洗脳された国家だ。
まだ2巻は読んでいないが、ここまでとても面白い。加茂教授がターゲットとする人物は、経済をコントロールする者、中でも官僚をターゲットにしている部分はとても魅力的だ。かつて「ドラゴン桜」や「女王の教室」などで触れられたテーマにもつながるドラマと感じる。
経済を学ぶと様々なことが見えてくる。経済を学ぶことは必ずしも経営学とはちがう。稼ぐことではなく、仕組みを見抜くこと。だから、このドラマは机上の理論を実戦で掘り下げ、弱者と強者の相関関係、つまりカモる者とカモられる者の関係を形にしてゆくのである。今後の展開を楽しみにしたい。くわしはまた記事にしよう。
「Liar Game」の甲斐谷忍さんと、「クロサギ」などの原作者である夏原武さんがタッグを組んだドラマに期待したい。
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