かがみの孤城 原恵一監督
映画『かがみの孤城』予告編【12月23日(金)全国公開】
1月4日鑑賞、つらつら思い出しながら記事を書こうとするのだが、もうあまりの感動で手が震えて何も書けない。ワンシーンワンシーンを思い出すだけでウルウルしてしまう。去年見たアニメだと「スラムダンク」も素晴らしかったが、こちらは原作の高い評価もあって、尋常ではないスケールの映画であった。素晴らしかった。
いまさらあらすじをくどくど書くのもはばかられるが、要するに不登校の中学生を描くドラマ。この七人が鏡の向こうの世界でオオカミ様の指示のもと、願いをかなえるために1年がかりで鍵を探すという不思議な物語だ。でもこの際このあたりのディテールはどうでもいい。
(映画の中で最も好きなシーンはこれ)
細かい部分でとても素晴らしいシーンがあるのだが、もしこれから鑑賞しようとする方いるとしたら、主人公のこころの母親の態度を見極めてほしい。もちろん映画は子供から大人まで楽しむことができる。世代を横断して鑑賞に値する映画ではあるのだが、この母親の変化、そしてその変化がどうしてもたらされたのか?という部分に疑問をもって鑑賞していただきたい。娘(こころ)が「お腹が痛い」といえば「学校に行くの?行かないの?」と、強い口調で接する母親。「行かないのね!」と言って学校に渋々電話する母親。どこにでもいる母親。こころの親は夫婦共稼ぎで家にいない。だからこころの本当の気持ちがわからない。まぁここまではありきたりなドラマだ。どこにでもある普通のドラマ。
しかし、後半から全く違う、予想もしない展開に向かう。
なぜだか母親の態度が変わってゆく。変わってゆく過程が最後の最後まで示されないので、なぜあのギスギスした母親がこころの気持ちを理解しはじめるのか?この部分に注目してほしい。
七人の子供たちは恐ろしい現実に直面して行き場を失った者ばかりだ。中でも、学校にも家にも行き場のない子供の実情が示されるシーンには胸が張り裂けそうになる。これは今に始まったことではない。この国が核家族化に向かった結果として、あるいはデフレの影響なども含め、このしわ寄せが子供たちにプレスされている現実を示すドラマだ。
だがこの映画は救いを示して終わる。その示し方が見事だ。
原恵一監督の作品としては「河童のクゥと夏休み」にも重なる部分がある映画だ。ちょっとこの感動は文字で伝えにくい。見ていただくほかない。
見かた方からの感想などは大歓迎だ。できれば大勢の方に見ていただくべく拡散を希望する。
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