昔昔亭A太郎独演会 お江戸日本橋亭
昨日はお江戸日本橋亭で昔昔亭A太郎師匠の独演会。
このルックス。かっこいい。熱心なA太郎師匠のファンは、年齢層も幅広い。客席を一気に飲み込むまくらも楽しい。
二つ目の春風亭昇輔さん「コールドスリープ」
これは面白い。ヒトを冷凍にして500年後にどうなるか?というSF。自分が歴史に名を残すつもりで自らコールドスリープして目が冷めたら、500年後にはもうコールドスリープが当たり前の時代で、何百万人もコールドスリープを経験していて、主人公は時代遅れで、秩父の山奥に捨てられていたという話し。この山奥が政府の補助金でゴミを引き受けるという、どこかで聞いたことあるような皮肉。
ここでA太郎師匠が登場して「ウサカメ」を披露。まくらでA太郎の師匠桃太郎の話題になって大笑い。飛行場で「桃太郎さま〜」という呼び出しの話しは大笑い。CMのオーディションでかゆいのを演じて落ちたというのもおかしいね。「ウサカメ」のネタは東京新聞にも大きく掲載されたそうだ。
柳亭明楽師匠の「禁酒番屋」
中入りのあとは、活弁士、坂本頼光先生の「石川五右衛門の法事」。これは驚いた。びっくりした。スクリーンが用意されて上映される。頼光先生の解説があり、松竹が蒲田から大船に移転した理由が、蒲田に工場が多くて騒音がひどくて移転したなど、興味深い話題で惹きつける。石川五右衛門の子孫の恋愛を助けるため、五右衛門が亡霊になって助けに来るという話し。ちなみにこの松竹映画の監督は斎藤寅次郎。この名前は「男はつらいよ」の寅さんに受け継がれているらしい。
トリは昔昔亭A太郎師匠の「文七元結」。45分の大ネタ。素晴らしかった。江戸っ子の頑固で見栄っ張りなところをうまく演じている。素晴らしかった。歌舞伎のネタにもなるような伝統的人情噺。落語家として噺すというより、まさに演じる。自殺しようとする文七に50両を渡して、行き違いで返してもらっても受け取らない。この意地っ張りな人物は落語によく登場する。「井戸の茶碗」も同じだ。
落語がはけて外に出ると、A太郎師匠がお見送りをしてくださって、冷たい雨の中も気持ちよく去ることができた。
雪、降ってましたね。
この寒さの中大勢の皆様にご来場いただきましてありがとうございました🙇
明楽の披露目のチケットまでありがとうございます🙇
皆さんのおかげで大層ゆかいな会になりました。
またどうぞ宜しくお願い致します! pic.twitter.com/2nEC7QX6MI— 昔昔亭A太郎 【出演情報】 (@jNHUJCxgS7E1o2B)
この日の演者はこの後飲みに行ったらしい。
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