エンパイア・オブ・ライト サム・メンデス監督
イギリスの片田舎の映画館を舞台にめぐるめくドラマ。映画ではなく映画館の話し。「ニュー・シネマ・パラダイス」とは全く違う切り口から、映画をこよなく愛する者でなければ表現できない至極の美しい映像が繰り広げられる。オリヴィア・コールマンでなければ演じることができない映画。
Empire of Light | Official Teaser
サム・メンデスは「1917 命をかけた伝令」以来の作品。
「女王陛下のお気に入り」でアカデミー賞を受賞したオリヴィア・コールマン。「ファーザー」や声優として演じた「ミッチェル家とマシンの反乱」、さらに「ロスト・ドーター」など、このところの活躍は目覚ましい。今作もまた彼女の存在が光る。
残念なことに劇場の入りは寂しい限りだったが、その内容は素晴らしい。映画館で映画館の映画を鑑賞するという二重構造に加え、映画館で展開するドラマを現実に置き換える。この映画は映画のための映画ではなく、当時この映画館があったこの街、あるいはこの国、いやもしかすると世界情勢(趨勢)を描く映画なのかもしれない。
なんといってもこの映画で主人公のヒラリーは、映画館に勤めながら一度も映画を鑑賞したことがない。映画が好きなのではない。仕事として映画館に従事しているだけなのだ。その彼女が最後の最後で「映画を見たい!」と主張する。そして彼女が初めて見た映画の世界こそ、この映画が導きだそうとする何か?なのだと思う。
映画会社、映画関係者はもう少しこの映画を広く宣伝してほしい。この映画の舞台、1981年にいったい何があったか?そして今もこの時代と何ら変わることなく苦しめられている人々がいることを知らせてほしい。サム・メンデスが「アメリカン・ビューティー」以来。映画の中で伝えようとする”抑圧”というテーマはここにも生きている。
キネノートのレビューはこちら 「エンパイア・オブ・ライト」
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