フェイブルマンズ スティーブン・スピルバーグ監督
決して生ぬるい題材ではない。自らの生い立ちを描きながら、幸せな生活に狂いが生じていくまでのドラマだ。しかし映画とはそういう仕事だ、ということをこの映画は言っている。様々な犠牲を背負いながら世界中の人々を感動させる仕事。ただし、その中身は必ずしも真実ではない。
The Fabelmans | Official Trailer [HD]
冒頭の映画館のシーンから惹きつける。いかにもスピルバーグらしい切り口。映画館の前で、怖い映画を見たくないと駄々をこねる少年を説得する両親。このシーンからスケールを感じさせる。広い映画館を俯瞰で捉えるダイナミックなシーンは、最後の地平線と交差する。映画館に地平線はないが、スクリーンで地平線を示すことはできる。
主人公はスピルバーグ少年ではない。母親だ。ミシェル・ウィリアムス演じる母親がとにかく素晴らしく美しい。彼女を見つめる映画である。冒頭の映画館のシーンにかかるデミルの「地上最大のショウ」。そしてこの映画をリメイクした「グレイテスト・ショーマン」からミシェル・ウィリアムスが抜け出したようにこの映画の中心に据えられる。母親の影響を強く受けたスピルバーグの心理が映画全体に伝わっている。
ちなみに妹役を演じるジュリア・バターズは「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」で強烈なインパクトを与える小生意気な少女。ディカプリオを困惑させる少女がどんどん大人になってゆく。
なんといってもこの映画はラストが大きなポイントだ。腰を抜かすほどの驚き。映画の中で紹介される「リバティ・バランスを射った男」も重要な意味をもつ。そしてこの映画を演出した大監督が映画を締めくくる。いったいこの人物を演じるのは誰なのか?
この人物とスピルバーグ少年の不思議ややり取りを経て、ラストシーンとなる。このときカメラが不思議な動きをする。このカメラの動きの先にあるものは何か?という問いを残して映画は終わる。映像がいかに残酷で恐ろしいものかということを描いている。
Every cinephile to David Zaslav.
No offense to Sammy, I just dig hearing David Lynch as John Ford saying these words. pic.twitter.com/mdlyNM3Mws— Will McCrabb (@mccrabb_will)
キネノートのレビューはこちらからどうぞ。 「フェイブルマンズ」
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