#ダリチョコ の映画とグルメ

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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス  ダニエルズ監督

これまで見たこともない世界に圧倒される。実は何がなんだかわからない、というのが正直な感想だ。公開週のレビューも評価が低く、これはもしかすると鎖国の国、日本ではまるでヒットしない映画なのかもしれない。それは異国で生活する苦しみや偏見などを味わったことのない国の評価であって、日本にいる外国人や世界で必死に生きる人々のことを思うことの価値をこの映画は我々に教えてくれる。決して目を背けてはいけないと思う。



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まずは監督のダニエルズ。この二人のタッグによる作品だが、この映画の展開を二人で構築したことが信じがたい。この複雑な世界をお互いが理解しながら創作するのは簡単ではないだろう。コーエン兄弟ダルデンヌ兄弟ウォシャウスキー姉妹タヴィアーニ兄弟などの例はあるが、血縁で共同監督で成功した例というのはそれほどない。この二人の不思議な関係は興味深い。

ドラマの構成は概ねいろいろなところで語られているが、なんといってもミシェル・ヨーである。「フェイブルマンズ」のミシェル・ウィリアムスとともに今年のアカデミー賞は二人のミシェルが競う合うことになるらしい。

そして対戦相手となる人物がなんと実の娘だった、という展開はまるで「スター・ウォーズ」だ。「スター・ウォーズ」に限らず、親子の対決は永遠のテーマ。ギリシャ神話から脈々と流れるドラマの在り方を、この映画は宇宙の視点で描こうとする。そしてこのテーマの行き先は「石」だった。

この可愛らしい石は、笑うシーンではなく、多くの観客がボロ泣きするシーンである。つくり手がそれを狙ったかどうかはわからない。しかし映画史を紐解いて宇宙の中の小さな石を描ききる展開は誰も想像できないだろう。

まったくもっておなしな映画だ。そしてそのスケール感を我々日本人は実感として味わうことが難しいかもしれない。しかしこの映画が作られるきっかけとなった2016年。それはアメリカという国が大きく変化した年であり、多くの移民や人種が偏見に押しつぶされた時代を背景としている。ぬるま湯にどっぷり浸かり、世界情勢から隔絶され情報も与えられず危機意識の欠如したこの国の人々に、この映画の意味はきっと伝わらないであろう。それは映画のせいではない。この国の政治のせいである。


キネノートのレビューはこちらからお願いします。 「エブエブ






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