オットーという男 マーク・フォースター監督
キネノートのレビューはこちらからどうぞ。「オットーという男」
A MAN CALLED OTTO - Official Trailer (HD)
マーク・フォースター監督は007シリーズを演出するなど大物だが、今作の前にリリースされた「プーと大人になった僕」がすごくよかった。クリストファー・ロビンが最後に決断する「何もしない」というベストな決断。どうにもならないときに「何もしない」という勇気。プーとロビンのシルエットに涙。
トム・ハンクスを使えば間違いない。そしてフォースター監督の手法をもってすればブレもない。とにもかくにも素晴らしい映画。元のスウェーデン映画の感動がそのまま乗り移ったかのような映画。フォースター監督なら、彼なりの解釈があってもいいのだろうが、ここは敢えて手を入れず、トム・ハンクスの存在感をそのままオリジナルになぞらえている。見事だ。
トム・ハンクスの表情を追いかけるだけでわくわくする。彼は自殺願望のある初老の男。妻を失って生きる価値を見失っている。そんな彼に様々な妨害(?)がはいるという映画。
しかしスウェーデン映画のオーヴとこのオットーは別人だ。若かりし頃の人物像も愛する奥さんもまたイメージが違う。ただ言えることは、レストランで貧しい主人公が正直に告白してキスするシーンだけは永遠の輝きを保つ。あのシーンがあればこの映画は十分だ。あの素晴らしいシーンに思いを寄せるのは、きっと自分の家庭がまるで逆の状態だったからだと思う。オーヴやオットーのように、妻を永遠に愛し続けることができたら、もしかするとこれほどの感動もなく、当たり前の映画になっていたかもしれない。
映画は不思議だ。映画だけでなく絵画や文学もそうなのだが、接するときの環境や年齢や知識、トレンドなどによって感じ方が変わる。少なくともこの映画は、自分が実現できなかった夢のような世界がある。トム・ハンクスが奥さんとともにプロデュースすることにした意味を深く理解できる。
これを機会に、両方の映画を見て、時々コメント欄に感想など書いていただけると励みになります。
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