赤と青とロイヤルブルー マシュー・ロペス監督
ちょっと衝撃が大きすぎて言葉を失った。物語は、メキシコ系(ラティーノ)アメリカの女性大統領の息子とイギリスの王子(次男)が恋に落ちるという話し。恋に落ちるというのは、いわゆる肉体関係にはまってゆくというものだ。そういう際どいシーンが連続していて、かなり激しい映画だ。いずれも国を代表する立場の子孫ということもあって、メディアが彼らを取り上げると国際問題に発展する。
アメリカ人とイギリス人という、それぞれの違いは、われわれ日本人からすると少し捉えにくいものがあるが、厳格なしきたりの中で生活するイギリス王子(名前をヘンリーとしているところも意味深だ。)が、アメリカに出向いてカラオケでクイーンの「ドント・ストップ・ミー・ナウ」を絶叫するというシーンなど、とてもおもしろく鑑賞した。
Red, White, & Royal Blue - Official Trailer | Prime Video
おそらく、この映画はひろく大勢の人々に高く支持されるとともに、それなりのセンセーショナルな拡散をするのであろうが、このふたりの愛を単なる人間愛として捉えるのではなく、国家間のきしみとかすきまという見えないボーダーのようなものを埋める役割を果たすならそれは素晴らしいことだと思う。
反面、アングロサクソン系の世界がスラブ系の保守的な生活規範を旨とする民族に比べ、圧倒的なマイノリティーであることも自覚しなければならない。しかしこれは数的優位を競う話しとは違う。この映画でアメリカ人がラティーノであることも意味深だ。ことによると次のアメリカ大統領がラティーノの女性になる可能性だってある。そしてイギリス王室もまた、ヘンリーが「スペア」という本で暴露した現実を踏まえ、時代とともに変化を求められる可能性だってあるのだ。
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