芸協まつり 芸能花伝舎
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映画もそうだが、落語もいちど行きだすと止まらない。予告編やビラやチラシなどを見ると、また次も行こうという気になるものだ。この日の芸協らくごまつりもまた、大型連休中に行った池袋の「TACT寄席」で見たチラシがきっかけだった。
新宿から副都心を歩いて都庁の先あたりを入った廃校あとに「芸能花伝舎」というイベントスペースが設けられていて、そこで落語などのイベントが開催されている。
目的地の体育館に行く途中、出番が終わった春風亭昇太師匠と道で行き交い、ご挨拶させていただくなど、落語家さんと身近に接する機会でもあるようだ。
2番めの出番の玉川太福先生と三遊亭小遊三師匠の落語のチケットをゲットして入ることができた。玉川太福先生は、観客の皆さんの浪曲知識を図りながらネタ出しを考えて、結局御年101歳を迎える三味線の「玉川祐子」先生ネタを披露。ガラケーをスマホに買い替えるネタを浪曲風に披露する。去年8月のネタの拡大バージョン。
そして小遊三師匠の落語は3年前の日本橋亭以来。
体育館の高い高座によたよたしながら上る小遊三師匠は、木久扇(当時木久蔵)師匠とタイに同行してたくさんの象をみかけたときの思い出話しをまくらに、「鮑(あわび)のし」を披露。
瓶詰めとは、上のほうが少し「空(カラ)」になっていることを、頭が空っぽの主人公甚兵衛にたとえてネタを盛り上げる。カネがない甚兵衛さんは女房から知恵をもらって、知人にカネを借りて、それを地主の息子が結婚するというので、はじめは鯛のお頭お祝いに持参して借りた50銭を1両にしてお祝い返しをもらおうとするが値切られてしまう。仕方なく鮑(アワビ)を代わりに持って行くが、お祝いの「のし」の原料があわびなのを伝えるのに四苦八苦して・・・。というような噺。「乃し」の「乃」の字が杖をついているように見えるので、甚兵衛さんが苦し紛れに「アワビのお爺さんでしょう」といって落とすということらしい。ここは少しわかりにくい。
それにしてもすごいにぎわいに驚かされる。先ごろ独演会に寄ったA太郎師匠や、池袋で間近に見かけた小痴楽師匠(喫煙所でタバコを吸っていた)らがすぐ目の前にいて驚かされる。
スタンプラリーさながら、落語家さんのサインを集めるラリーなどもあって、長い列に並んでサインをもらおうとするお客さんなど、熱心な方多いイベントだった。
落語の歴史を深堀りするほど知識はないが、通えば通うほど面白くなる落語。ネタもサゲも何度か聞くうちに面白みが変化するのも楽しい。
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今年これまで行った落語。