ブローザホーン #宝塚記念 2024
このレースの時期が来ると、必ずライスシャワーを思い出す。自分の目の前でこの馬が落馬したシーンのドキドキした心臓の音が今も聞こえるようだ。1995年、ダンツシアトルが勝ったこのレースの思い出は、いつもサラブレッドが無事に完走してくれることを祈るような気持ちにさせるものだ。
そして今年のレースは、雨の中をブローザホーンが大外を一気に突き抜けて勝利した。2着は7番人気皐月賞馬ソールオリエンス、昨年の有馬記念で復活したドウデュースは着外の6着に敗れた。
ブローザホーンは大変な遅咲きで、2歳の秋にデビューしてから3歳で未勝利を脱出するまで9戦を要している。そして重賞初制覇が5歳の1月で、前走天皇賞で2着に食い込んで調子を上げていた。吉岡辰弥調教師も菅原明良騎手もG1初勝利。吉岡師は今年3月に調教師を引退した中野栄治師からこの馬を受け継いだばかりだった。
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