デッドプール&ウルヴァリン ショーン・レヴィ監督
誤解を恐れずに言うとひどい映画だった。とにかく残酷シーンの連続で痛みも感じなくなるほどの残酷さ。R指定なのは言うまでもないがセリフも下品でとてもついていけない。
しかし、ショーン・レヴィ監督とライアン・レイノルズのコンビが作った映画なのでそこには大きな狙いがあるのだ。このふたりが組んだ映画にハズレはない。
この際、筋書きをあれこれここで紹介しても意味がないので何も書かないが、とにかく凄まじい残酷シーンとセリフのスピード。ライアン・レイノルズの映画なのに、彼の顔はほとんど映画に映らない。ヒュー・ジャックマンこそ、そのキャラを演じているものの、次々と出てくるマーベル系のキャラに埋もれてレイノルズはまるで存在しない。
大笑いしたのは、マルチバースのサークルから次々と現れるデッドプールキャラたちとの戦い。デッドプールが大勢のデッドプールと戦うという奇想天外なシーンはあんぐりとして見るほかない。
ライアン・レイノルズが自ら拾い上げて映画化したこのキャラクターは、20世紀フォックスがディズニーに吸収された時点で消えた存在だった。つまり、レイノルズは自虐的にこのキャラを使って自分自身をこき下ろしてる映画なのである。捨てられたキャラや存在を救い出すという目的だけの映画だ。そんな映画にディズニーも莫大な資本を投下するとはすごい。
余談だが、なんと忽那汐里さんがユキオという名のチョイ役で出演していてびっくりした。「デッドプール2」にも出演していた縁のようだ。
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