クレソン・リバーサイド・ストーリー 旧軽井沢
8月の軽井沢を今頃記事にしている。延々と。
結果的にはここがクライマックスだったと言える。
実は、ショー記念礼拝堂に行く途中、奇抜な建物のレストランを見かけたのだが満席であきらめかけていた。
しかし帰り際に寄ると、なんとなく入れそうな感じだったので、聞いてみると庭の席なら入れそうだ。この美しい庭なら、外で食事するのがいいだろう。
店の名前にもあるとおり、クレソンにこだわりをもっている店らしい。最初に出てきた料理も丁寧に調理されたクレソンの香りが気持ちいい。
パンにはオリーブをかける。
スープはひんやりして味わいがある。器も美しく上品だ。
メインは信州のりんごを食べて育った牛。地産地消ということだろう。
もうひとつのメインはサーモン。これも地元近くで穫れたものだという。お店の方がひとつひとつ丁寧に料理の説明をしてくださるのもフレンチの楽しみだ。
生い茂る樹木に遮られる陽光を浴びながら、森林の空気とともに食べる料理は格別だ。
最後のデザートはとても甘い。ちなみにこの店はランチビュッフェも充実しているらしい。
とてつもなくゆったりと時間を過ごしてしまった。他のテーブルで談笑する方や、高齢の上品な御婦人などの姿を見て愉しむ。
この店は通り沿いに美しい苔が生い茂っている。時間をかけて作られたであろうお庭の美しさと料理の美味さが重なり合う至高の瞬間。
★
★