悪魔と夜ふかし コリン&キャメロン・ケアンズ監督、「利上げ」
「悪魔と夜ふかし」
◆67kg "How affect prosperity"(繁栄への影響)ノーベル経済学賞 - #ダリチョコ の映画とグルメ
渋谷のシネクイントで鑑賞。外国人のお客さんが多かったようだ。
個人的なことだが、先ごろ我が家にあるテレビを1台処分して、ここにテレビはなくなった。なくなってしばらく経つがなんの不自由もない。世の中のことはテレビ以外の媒体でなんとか知ることができるし、テレビを見なくなってテレビに釘付けにされたり、テレビの時間に追い立てられたりすることがなくなってありがたい。
この映画には大きくふたつの価値があって、そのうちのひとつがテレビという媒体について扱った点だ。物心ついた頃からずっと家のテレビがついていた。ある時までは団らんの場にあるものだったが、家族が集まってテレビを見るという習慣も消え去ったが、この映画はままだ大勢でテレビを楽しんでいた時代のドラマだ。
もうひとつは、過去の多くの映画に対するリスペクト。言うまでもなく「エクソシスト」や「キング・オブ・コメディ」などだが、個人的には「2001年宇宙の旅」を思わせるシーンもあって見応えがあった。
この映画はテレビが催眠をもたらすもので、プロパガンダにも使われる道具であることを強く認識させる内容だった。我々はあの頃からテレビに洗脳支配され、なんの疑いももたなかった。そこのとを強く自覚させる傑作だ。所詮テレビの向こうにはスポンサーという資本が構えていて、資本の求めるままに視聴率競争に明け暮れる社会がある。こうした資本主義の欲望が行き着く先としてこの映画が提示されたものと理解した。
『悪魔と夜ふかし』コリン・ケアンズ&キャメロン・ケアンズ監督 こだわった70年代の世界観【Director’s Interview Vol.439】|CINEMORE(シネモア)
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植田総裁が敢えてアメリカからの圧力をはねのけようと「利上げ」に踏み切ろうとしているようにも見える。かなりタカ派的な印象を与える「利上げ」宣言は、次回12月の会合で来年への決定的な意思表示につながるかもしれない。時間的余裕は消され、まさに待ったなしだ。
◆植田日銀総裁、利上げ判断に「時間的余裕」は使わず-金融政策維持 - Bloomberg