#抽象のラビリンス ① 「肯定」 #渋谷公園通りギャラリー
◆66kg "Sort of similar"(似ている) - #ダリチョコ の映画とグルメ
映画を見た帰り、久しぶりにアール・ブリュット「渋谷公園通りギャラリー」に足を踏み入れた。テーマは「抽象」。
いつものようにたくさんのアーチスト作品が並べられ、その緻密で精緻な世界に目が釘付けになる。この場所にくるといつも芸術が自由であることが感じられる。権威や権力とは無縁の自由な世界。
この作品は衝撃的。
近づいてみると、相手と自分が肯定されてゆく。しかし無数の「肯定」の文字の中によく見ると”統合失調症”というメッセージも隠されている。抑えきれない自分の感情を肯定するかのような作品は、抑圧され表現の自由が制限される社会にあって輝きを増す。
抽象という言葉を”わかりにくさ”と誤解するときがあるが、それはむしろ真逆で、多くの情報から属性や類似性を抜き出し端的にわかりやすく表現することが抽象の概念ではなかろうか。自らの表現に自信と確信があれば枝葉末節はついてくる。芸術における抽象とはパッと見た感じたことがそのまま答えだ。まさにこの”感じる”という感覚を磨き上げ研ぎ澄ますことこそ芸術の真髄と言えまいか。
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