ベルナデット レア・ドムナック 監督、"exclut de démissionner"(辞任しない)
『#ベルナデット 最強のファーストレディ』監督より日本の観客へメッセージ映像が到着🎊夫をフランス大統領にするため影で働いてきた妻の大逆転の物語🎞#カトリーヌ・ドヌーヴ 主演!本日公開!https://t.co/0Enr23D105#レア・ドムナック pic.twitter.com/Yx8tnJl1Go
— Fan's Voice (@FansVoiceJP)
レア・ドムナック監督自らインタビューに応じて、この映画の見どころを紹介している。シャネルのラガーフェルドがベルナデットに、自分の恥になるからとコーディネートを始めるシーンが印象的。親日だったシラク大統領の妻、という存在は、確かに今思うと薄い。
ミッテランの社会党から政権を奪取したシラクは、地方議員の妻を表に出さず、娘を秘書にして政権を維持しようとする。そんなふたりを尻目に、好き勝手な行動に出るベルナデットの本能的な勘で政権を脅かす勢力に抗おうとする。
と、いう細かい話題はともかく、とにかくすごーく面白い。
劇場は終始笑いに包まれ、カトリーヌ・ドヌーヴ演じるベルナデットの魅力満載のドラマ。ベルナデットの功績も素晴らしいが、なによりドヌーブの圧倒的な迫力がこの映画を支配する。
まさにドヌーヴが支配する映画は、脈絡もなくベルナデットが熊を手懐けるシーンがある。これこそまさに、熊をもコントロールする力があることを示す象徴的なシーンだ。冒頭の告解のシーンから、彼女の内面が写される映画は、女性の存在感を強く示すものだ。夫の懸念をよそに、国民に絶大なる人気を誇ったベルナデット。その魅力をカトリーヌ・ドヌーヴが見事に演じきっている映画だった。素晴らしかった。
★
★
フランス映画を見た流れだが、
マクロン大統領が9月に指名したばかりのバルニエ首相が右派などからの強い反対で不信任案が可決されたことを受けて、マクロン大統領は談話を発表。自身の辞任は拒否する姿勢を示した。しかし世論調査では、半数以上が大統領の辞任を望んでいるという声もあるらしい。混乱のきっかけは、来年予定されている増税と支出削減に国民が反発したもののようだ。
◆共和国大統領は「辞任を拒否」し「数日以内に首相を任命する」
◆Emmanuel Macron addresses France after no-confidence vote topples Michel Barnier government – live | France | The Guardian エマニュエル・マクロン、不信任投票でミシェル・バルニエ政権が倒れた後、フランスで演説
◆Analysis: As France sinks into the political mire, Macron must be kicking himself | CNN フランスが政治的泥沼に陥る中、マクロンは後悔しているに違いない
バルニエ氏の失脚のきっかけとなった予算には、来年の国の財政赤字を5%に減らすことを目的とした600億ユーロ(630億ドル)相当の増税と支出削減が含まれていた。