グランパは新米スパイ、"Ampel-Aus "(信号機停止)



テッド・ダンソンの魅力満載のコメディである。しかも実話。実話のほうは、チリのドキュメンタリー映画としてすでに2021年に日本でも公開され、いまは配信でも見ることができる。感動の映画だ。


83歳のやさしいスパイ - dalichoko



オリジナルのドキュメンタリーをアメリカのエグゼクティブに置き換えることで、かなり軽い内容になってはいるものの、この映画は大きく3つぐらいのことにフォーカスしているように感じた。


1、家族の関係
2、高齢者の実態
3、施設で働く人達


これらの行き先には「孤独」という最大のテーマが横たわる。施設の仲間が亡くなったり、重度の障害(認知症など)になった方が向かう「お隣さん」という隔離施設のことなど、極めて現実的な問題に取り組むサスペンスコメディ。


とても面白く楽しく軽く見ることができるドラマだが、いろいろ考えさせられた。


この隔離された空間で起きる様々なドラマは、あまりにも美しく楽しげだが、これらは限られたドラマに過ぎない。隔離という実態を日本に照らすと、先ごろ見た「どうすればよかったか?」や「市子」などの映画がよぎる。また、もっと広い意味ではコロナなどのパンデミックで隔離された者たち。あるいは「関心領域」や「縞模様のパジャマの少年」、パレスチナのガザも同じだ。隔離と監禁は違う。ちなみにブルジョアジーはブールという壁に囲まれた金持ちを囲ったことが語源らしい。「グランパは新米スパイ」はどちらかというとブルジョアの囲われた世界の話だ。


隔離には囲う側とか囲われる側がある。


この見えない境界線、人と人を隔てるものは何か?という根源的なテーマに思いを寄せる。人は生まれたときから隔たれている。その境界や壁を乗り越えるか留まるか。自由を勝ち取るか抑圧されたまま座して死を待つか。


このドラマが教えてくれるのは、人の愚かさと孤独だ。ドラマの最後は高齢者と子供との隔たりが埋まらないまま終わってゆく関係もある。これが現実だとして、それを受け入れざるを得ない場合もあるらしい。




A Man on the Inside | Official Trailer | Netflix



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かねてから綱渡りの信号機政権を維持してきたシュルツ首相の不信任案が可決され。2月に総選挙が行われることになったようだ。メルケル政権ではロシアとの関係が良好だったが、ウクライナ危機で難しい対応を迫られたシュルツ氏だが、アメリカがトランプ政権となることを受けて決定的となった。これで信号機は消えたということのようだ。


オラフ・ショルツ ニュース: 左翼とBSWがショルツに対して団結



◆新しい選挙はいつ行われますか?信号機の消灯に関するすべての情報がライブティッカーに表示されます


German chancellor Olaf Scholz loses confidence vote, triggering early elections | Olaf Scholz | The Guardian ドイツのオラフ・ショルツ首相が信任投票で敗北、早期総選挙実施へ

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