型破りな教室 クリストファー・ザラ監督



年の瀬にマイベストテンが決定的となる映画に出会う。素晴らしい映画だった。


いきなり技術的なことを書くようだが、とにかく編集が素晴らしい。冒頭のシーンに注目してほしいが、わずか数分でこの映画の背景がほとんどセリフもなく映像だけで示される。昨今の映画は言葉が多すぎる。余計な説明が多い気がする。そういう意味で、この映画の冒頭のわずかなシーンは極めて突き刺さる。このドラマの中心となる何人かの子供の環境を一気に示す。


教師と生徒の温かい交流を・・・などというこれまであった陳腐なドラマとは違う。過去に描かれてきた多くの学校を舞台とするドラマとはまるで違う。「金八先生」でもない「ドラゴン桜」でも「女王の教室」でもないし、山田洋次監督の作品群とも遠くことなる。「バッド・ティーチャー」や「ありふれた教室」とも少し違う。この違いは何かというと、ドラマの背景が大きく違う。


街のあちこちで銃声が聞こえるような中で生活する少年少女。そのうちのひとりは、大人になったら闇取引をするためのトレーニングを受けているような子供だ。子供を使って大人が違法な取り引きをするような社会。そこにセルヒオという教師がやってくる。学校の成績を競う教師にかかるプレッシャーから、裏で問題を事前に取り引きするような教師たちの中で、セルヒオは全く違う教え方で生徒を成長させてゆく。


実話である。





メキシコの心温まる「いまを生きる」への回答が合格点



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