オーダー、"민주주의 승리"(民主主義の勝利)


アマプラで偶然みかけて、見始めたら止まらなくなった。すっごく面白かった。時々映されるアメリカの片田舎の美しい風景が残像に残る。しかしドラマの内容は、その美しい風景とは裏腹だ。



FBI捜査官のジュード・ロウとバディを組むタイ・シェリダン演じる若い保安官に彼の奥さんがつぶやくセリフがいい。「あなたがこんないい人なのに保安官だなんて・・・」。このひと言でこのドラマが語られる。地元警察では解決できない事件を解決すべく主人公のテリー・ハスクが赴任する。白人至上主義の教会はナチスの旗を掲げて自らの職業を奪う有色人種やユダヤ人を憎しみ結集する。しかしその中でもさらに急進的な若者が銀行強盗や偽札作りなどを行い警察から追われる。「ターナー日記」は子供に読み聞かせる教会で配られる革命書だ。(いずれも実在のはなし)


権力を知ってしまった若者は銃を持って、次々と罪を犯す「オーダー」という集団と化す。狩猟を趣味とするテリーが鹿を狙っていると、背後からボブ・マシューズという集団のリーダーがテリーを狙う。テリーは背後の気配に気づくという一連の緊迫したシーンがいい。ふてぶてしくもボブはテリーに近づいて話しかける。


最後はボブを追い詰めて家ごと火事にするシーンでクライマックスとなるが、なんとも見ていて複雑な気持ちになる映画だ。「ターナー日記」は国会議事堂襲撃事件の参考書となったという。


すこーし話題を変える。

アーサー・ビナートさんがTik Tokでつぶやいていたことを重ねる。「朕は」で始まる「教育勅語」がなぜ絶対的な効果をもったか。あるいはイギリスのクリスマスで、なぜイギリス人のほとんどがテレビを見るのか。これはまさに「ターナー日記」のことを言う。日本人は無宗教な方が多いというが、「え?」いるでしょ、いるいる。これは自分も抗えない洗脳状態にあることを自覚する。アーサーはさすがだ。よくこの仕組みに気づいたものだ。すごい。


この映画は白人至上主義を描きつつ、もしかしたらもっと恐ろしいことを描いていないだろうか。イスラエルだってウクライナだって、何もかもがこれだ。



この映画でもイギリス人のジュード・ロウは、すっかりアメリカ人を演じてる。この人はどんな役でも”自分を消し去る”ことができる俳優だ。「AI」で演じたロボット役から大作に出演してきたが、この人の本当の姿を知る機会はほとんどない。つまり役そのものになっていてジュード・ロウはそこに存在しない。偉大な俳優だ。



The Order review – Jude Law does solid work in vehement account of white supremacists’ takedown | Film | The Guardian ジュード・ロウが白人至上主義者の打倒を激しく訴える


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◆「民主主義勝利」景福宮の前に集まって自炊… 「もう社会大改革へ」


韓国中央日報の社説「また憲政史の悲劇」で最高裁判事全員一致でユン大統領の弾劾が確定したことを報じ、世界のメディアもCNNが「アメリカン・パイを歌う保守派の大統領」が追放され、「二極化した社会が続く」(BBC)社会の「物語に終わりがない」(ガーディアン)ことを伝えている。

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