Flow、"Scapegoat"(パウエル議長)


67.5kg "34% extra tariffs"(中国報復関税) - #ダリチョコ の映画とグルメ



前位評判の高い「Flow」を鑑賞。とても美しく”猫の目線”で描かれる世界に埋没してしまった。猫を飼ったことがある方なら、誰もが納得できる映画。


いわゆる動物の擬人化ではない。しかし単に猫の世界を追うだけの映画でもない。映画館(公開三週目でほぼ満席)の大画面から降り注ぐ美しい映像と音楽に没入するだけで十分価値のある映画なのだが、漠然と見つめるだけでも物語が極めて普遍的で複雑なドラマであることが伝わる。


その理由はいくつかあるが、最も大きなポイントは「文明が滅びた世界(ポスト・アポカリプス)」であること。大きな木の上にぶら下がる船、猫のオブジェと家、巨大な塔などここがかつて文明で栄えた場所であることが明かされてゆく。そこに押し寄せる洪水、そして船に乗って進む異種動物たち。その生態を写しながらセリフがまったくない映画は、彼らの動作から言葉を見出そうとする。


観客は究極の思考を求められる。


これは何を言おうとするのか?あるいは何も主張がない映画なのか?かつてソビエト連邦の一部であったラトビアはバルト海に面する人口200万人にも満たない小さな美しい国だと聞く。監督のギンツ・ジルバロティス(30歳)がこの国に満ち引きする海を舞台とした映画を送り出す意味は、ラトビアが置かれている状況、ロシアとNATOに挟まれた国の実情を反映しているのではないか。そしてこの映画に出てくる黒猫を中心とする数々の異種動物たちが行き着こうとする社会とは何か?を深く考えさせらる作りになっている。


無意識に無感覚で見始めた映画を受け入れていると、後半になってなぜか胸の鼓動が大きくなることを感じる。そしてブックエンド方式で終わった映画のあと、テロップのあとにも重要なシーンが残されていることを伝えないわけにはいかない。映画は映画館が明るくなるまで席を立たないほうがいいだろう。




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関税が経済見通しを暗くする中、トランプ大統領はパウエル氏をスケープゴートに仕立て上げている


記念すべきこのブログの最初を飾った記事「recession 」に登場したジェローム・パウエルFRB議長は、第一次トランプ政権でも無難は対応を示し、民主党政権でもイエレンと組んで緩和政策を推し進め、再びトランプ政権となった今もあのトランプから「解任しない」とお墨付きを得ている。しかしさすがにペンギンたちも反対する「トランプ関税」意見を述べた途端、トランプが「パウエル解任」をちらつかせる事態に陥っている。

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