大山阿夫利神社、「この世ならざる光景」
◆68kg A ‘p*ssed’(トランプ激怒) - #ダリチョコ の映画とグルメ
朝、早起きして大山(おおやま)に向かう。言うまでもなく正月に行った鳥取県の大山(だいせん)とは違う。伊勢原の駅からバスに乗ってケーブルカーの駅に向かうバス停に到着。ちなみに「丹沢・大山フリーパス」を使うとかなりお得だ。
久しぶりにでかいでんでんむしをみつけた。ウルトラQに出てきた貝獣ゴーガを思い出す。「ゴーガの像」
このあたりは「大山コマ」が土産物として有名らしい。ケーブル駅に向かう途中のお店に並んでいる。
グッドデザイン賞を受賞を受賞したという大山ケーブルに乗って阿夫利神社駅に向かう。
このあと向かうカナダから帰国している方のお父さんが手術されるというので、阿夫利神社でお守りを買おうと考えたが、その前に「見晴台」を目指すことにした。しかしこれが大間違い。登山の準備をして来なかったので、きつかった。これは失敗。
息を切らせて「見晴台」にたどり着きしばし休憩。
阿夫利神社の参道横にある「ルーメソ」という謎ののれん。
目的の「阿夫利神社」でお守りを買い、地下にある「さざれ石」の前で頭を下げる。
阿夫利神社から市街地を見下ろす。美しい景色。
このあたりは「大山豆腐」も有名らしい。ししなべもいいが時間がない。
同じルートで伊勢原駅にもどり、鶴巻温泉の友達の家を訪問。
10年ぶりの再会で大いに盛り上がる。お昼から飲み始めてお暇(いとま)したのが午後6時。ご高齢のご両親と写真を撮るなどして失礼させてもらった。
カナダに住むパートナーとLINEでハローしたり、三人しかいないのに大勢の皆さんと大騒ぎした気分。彼女の子供さんたちの話題もお聞きする。
カナダはいまインフレで大変らしい。しかもアメリカから51番目の州にすると宣言され関税政策もあって、国民の怒りが沸騰する中報復関税は宣言したものの、退任間際のトルドーが弱腰だったこともあって、その結果が総選挙の結果に反映されたようだ。
彼女曰く、ジャスティン・トルドーが10年首相を務めたのは、偉大な父親ピエール・トルドー人気のおかげだという。カナダ国民は父ピエールを支持したのだ。アメリカが「人種のるつぼ」と言われるのに対し「モザイク国家」と言われるカナダは、ケベックなどの対応をピエール・トルドーがうまく対処したことが評価され、今も高い人気を誇っているという。
彼女はスターバックスに勤めていて、シアトルから給料をもらっているのだそうだ。スターバックスという会社を高く評価しリスペクトしている。頻繁にテキストされる”理念”。この理念も時と時代に合わせて変化し続ける。そして彼女が言うには、給料以外のベネフィットが高いという。
最後は彼女のご両親の話題。鶴巻温泉がまだ温泉地として賑わっていた頃(元湯陣屋)、国鉄職員だったお父さんが囲碁や雀荘を初めて、地域が衰退した今もお客さんが集まって高齢者憩いの場となっているという。
ダーリンさんもこの方も、共通するのは親の世代で財を築いたことだろう。我々1960年代生まれは、親の世代が高度成長でそれなりの財を成した方が多く、その名残り(というか残り滓)のようなもので好き勝手に生きてきた。自分はそうした恩恵に恵まれなかったが、ゴルフでお付き合いしている先輩方もこれは同じような気がする。皆さん親に恵まれた世代なのだ。
反対に、我々世代から下にこれらの恩恵は行き届かず、それが「失われた40年」などの閉塞感につながっているのかもしれない。いずれにしても彼らがこの国を捨てて、外国で生涯を終えようとする考えに偽りはないだろう。世界でも類を見ない愚かな国を捨てる理由は明確だ。この国に未来はない。
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「沈まぬ太陽」という小説は日本航空という官から支持されてきた企業が、その立場を利用してどんどん墜落してゆく様を描き切る傑作だった。御巣鷹山事件をきっかけに企業も墜落し、国家までも墜落させてしまった現場を、文春が写真で追いかける。これらの写真に映し出されるものは昨今あちこちで勃発している”戦争”を思わせる。これが人災だとすると、この罪を誰に背負わせればいいのだろうか。原発事故も然りだ。何よりお亡くなりになった森永卓郎先生の著書「書いてはいけない」に残されたこの事故がプラザ合意に向かうことになった真実を、誰かが暴露してほしいと願う。この事件の真実は今も隠されたままだ。そしてこの事件が「失われた40年」をもたらしたのだ。










