オークランド美術館、「黄金株」
クライストチャーチにも素晴らしい美術館があったが、オークランドにも立派な美術館がある。マオリ語のToi o Tamakiとは「オークランドの芸術」という意味だそうだ。
まだ開館まで時間があるので、12年前にも歩いたベイに向かう。
次の目的地のオイスターを食べる店をチェック。
クルーズ船が並ぶ。
歩いて歩いてオークランド美術館に到着。
入口でカバンを預けるようガードマンに指示されるが、そのまま入場。なんとニュージーランドの美術館はほとんど無料。大学も全て国立だそうだ。教育や文化、あるいはスポーツなどに税金が惜しみなく投じられるということだ。日本では国立美術館も有料だ。
この作品はニットでできている。羊大国のニュージーランドならではの作品。しかもかなりでかい。
マオリのタトゥーをイメージした作品。
近づいてみると全てきれいな貝殻だ。いずれも自然環境を意識している作品。「モアナと伝説の海」を思う。
3階建ての美術館の奥にある吹き抜け。その先にクラシカルな作品が展示されている。そしてその中で驚くべき作品に遭遇する。名馬エクリプスの肖像、しかも原画である。エクリプスの肖像はおそらくたくさん描かれているものと思われるが、この作品もそのひとつだ。カットされた尻尾がポイント。
ここで紹介しきれないほど、たくさんの印象的な作品が並ぶ。これらが無料とは驚きだ。価値は金で買えないということだ。
マティスやピカソの作品にも遭遇できた。
広いスペースでは大勢の方がデッサンをしている。学生のイベントかと思ったら年配の方や子連れの女性もいる。
なんというか、日本の常識では捉えられないことがここにある。自然を愛し、市民が芸術に吸い寄せられて過ごしている。町並みにもその片鱗をうかがい知ることができる。
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日本製鉄のUSスチール買収について、黄金株をめぐる話題が日本のトップ記事を飾る。「トランプ氏、米国が51%保有(時事通信)、「米政府がUSスチール黄金株保持へ、トランプ氏が言明-日鉄との取引」(Bloomberg)、「トランプ氏、米国はUSスチールの「黄金株」保有と発言」(ロイター)。いまのところまだ先行きは「藪の中」のようだ。















