アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓
シネマ秘宝館87「夏まつり」 https://t.co/Oi5UNYqqO2 @NAKEDLOFTより ⚫️金魚を飼う(1分18秒)、稲荷鳥居のくぐり方(3分30秒)多田文ヒコ監督、捨て金魚を拾うお話しと不思議な夏祭りの二本立てです☺️ #シネ秘 pic.twitter.com/ZpkQlkkg3l
— 林 比佐子@7/20(日)昼ネイキッドロフト横浜「シネ秘87」 (@chakopon) June 23, 2025
公開週2日目の土曜日朝、シャンテで鑑賞。
刑務所の話しである。ソ連占領下のアルメニアに、世界のアルメニア人が集められ虐待された歴史を描く。しかし、コメディである。この物語が面白ければ面白いほど、最後の大きな出来事に胸が痛くなる。なんということか・・・。とにかく泣けて泣けて、中盤から涙が止まらない。どうしよう。
アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓(KINENOTE)
「ライフ・イズ・ビューティフル」も「グリーンマイル」も「ショーシャンクの空に」も「パピヨン」も、そして先ごろ鑑賞した「シンシン/SING SING」も、抑圧された刑務所に生きる人々を描く映画に傑作が多いが、この映画も間違いなく過去の傑作に並ぶ映画だった。
映画の前半で地震が起きる。この地震の意味も大きい。地震のおかげで刑務所の壁が崩れ、見えなかった隣家が見える。ここからはサイレント映画の輝き。夫婦ふたりが過ごす日常が抑圧された主人公の目にドラマとして映り込む。このふたりは愛し合い、仲間を思い、時として衝突する。芸術家である夫は、自分の思う仕事ができずに苦しんでいるが、妻はそれを支えきれない。そんなふたりの関係をセリフもなく映し出す。
主人公を演じたマイケル・グールジャン監督は映画愛に満ちている。この映画を見て、過去に見た様々な映画が重なる。刑務所でチャーリー呼ばわりされる主人公は、まさにチャップリンを演じているとも言える。チャップリン映画の孤独や愛、そして懸命に働く姿はチャップリンそのものではないか。
こういう映画に巡り会えたことを幸せに思う。心からの感動を多くの方に伝えたい。素晴らしい映画。
◆町山智浩『アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓』を語る | miyearnZZ Labo
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