カモのネギには毒がある 10 「デートの行方」

- カモのネギには毒がある 加茂教授の人間経済学講義 10 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
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加茂教授が大学の野球部に潜入して、大学の不正を暴く展開の続き。「クラスター錯覚」などについて学んだ。
第10巻では、加茂教授が支持した鳴沢教授が理事会で理事長解任動議を発するところから始まる。悪徳理事長の言いなりになってきた教授陣がどのように反応するのか?
経済学とは「人を知る」学問
であるところから始まり、加茂は学生に「学ぶことが楽しい」と思わせるようになる。学生の意識が変わると教師の意識も変わる。人間は、
をする生きものであるこを立証するため「独裁者ゲーム」の実験をすると、人には他人に役立つことを幸せと感じる回路があるという。まるで「フジヤマコットントン」で観客が突きつけられた「仕事とは何か?」の応えだ。
日大や東京女子医大が続くのは、長期独裁政権が原因のようだ。大学の経営も自治も一定程度ローテーションしないと民主性が失われるということか。助成金を私物化し、大学を不動産業化してしまう。夏原武さんは、こうした動きをクーデターでひっくり返してきた歴史で、三越の岡田社長退任事件を例にとる。
後半はマッチングアプリの問題を取り上げる。
新人ゼミ員としてひとりだけ入部してきた春木くんが昔から慕う彼女を追いかけるため、マッチングアプリを利用してみようという取り組み。しかしそこにはたくさんの罠がしかけられている。
ここで出会いという欲求から生まれた産業の歴史を振り返る。戦後は自治体が「結婚相談所」を開設していた時期があり、お見合いや文通などで出会いが広がり、NTTの「出会い系」からテレクラなどの仕組みへと加速度的進化を遂げ、現在はマッチングアプリが主流だ。ここで、
を学ぶ。売れない宝石を半額にしたらさらに売上が落ちたが、誤って倍の値段をつけたら爆発的にヒットした、という事例は、人には価格の高さに特別な価値を見出そうとする心理があるということのようだ。マッチングアプリにも価格の差が色々あるようだが、玉石混淆のアプリが本当に必要かどうかに迫ろうとする。
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