グレーヌ・マックスウェル:権力と背徳の影で「富と権力の闇を映す」

dalichoko(ダリチョコ)


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エプスタイン問題が再燃する中、Netflixでドキュメンタリー「ギレーヌ・マックスウェル: 権力と背徳の影で」を鑑賞しました。”Filthy”とは「汚れた」という意味です。


いきなりラストシーンから触れますが、映画は一人の被害女性が新しいブーツを履いて去る姿で幕を閉じます。このブーツは、彼女が過去を断ち切り、新しい人生を踏み出す象徴として描かれていました。


この映画の中心人物ギレーヌ・マックスウェルは、悪名高いメディア王ロバート・マックスウェルの末娘です。父からは溺愛されていた一方、女性を軽んじる父の支配下で「所有物」として扱われてきたようです。しかし父の急死(変死)と遺産の消失によって生活は一変した。資金源を失った彼女が頼ったのが、投資家ジェフリー・エプスタインである。


エプスタインには少女を性的に搾取する嗜好があった。その欲望を実現させるためにギレーヌが協力したというのが本作の骨子だ。被害女性たちの証言によれば、彼らは豪邸やホテルに誘い込み、高価な品を与えることで支配していった。その象徴がブーツであり、裁判でも証拠として提出された。


裁判では多数の女性が声を上げ、最終的にギレーヌには懲役刑が言い渡されます。映画の最後にブーツを履き替える女性の姿は、過去を否定するのではなく、それを踏み越えて生きていこうとする強い決意を示していました。


ただし、この作品には偏りもあります。被害者の証言だけで構成され、ギレーヌ側の反論は取り上げられていません。最後のテロップでも、取材要請をギレーヌ側が拒否したことが記されていました。公平性には欠ける。しかし、これだけ多くの被害者の声が可視化され、映像として記録に残ることには大きな意味がある。


おそらく表に出てこない犠牲者はもっと多いでしょう。ジャニー喜多川問題や、アカデミー賞にノミネートされた「ブラック・ボックス・ダイアリーズ」(日本未公開)が示したように、富と権力に守られた加害構造は根深い。そして多くの事実がもみ消され、闇に葬られているのだと思います。


この映画は単なるスキャンダルの暴露ではありません。富と権力が正義や倫理を抑え込む恐ろしさを描いた、現実のホラー映画だったのです。




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