「M3GAN 2.0」 ミーガン2、人間とAIの境界線
「M3GAN ミーガン 2.0」(KINENOTE)
前作では、AI人形ミーガンを開発したジェマと、彼女に心を奪われていく少女ケイディの関係が描かれていました。
人間の欲望と資本の思惑が絡み合い、理想の存在を作ろうとした結果、制御不能なAIが生まれる――そんな皮肉な物語でした。
そしてあれから2年。
続編はまったく想像もしなかったオープニングで幕を開けます。
イランにスパイとして潜入する一人の女性を描く場面から始まるのです。
もちろん彼女はミーガンではありませんが、この大胆な導入には思わず引き込まれました。
一方、前作で暴走事件を経験したジェマは、AIの危険性を訴える活動家になっていました。
しかし皮肉にも、ミーガンのいない世界では、別のAI――殺人兵器「アメリア」が暴走を始めます。
そして人間たちは、今度はミーガンを“味方”として迎え入れ、暴走するAIと戦おうとするのです。
アクションシーンは前作よりもさらに迫力を増し、エンターテインメントとして十分に楽しめます。
ただし、冷静に考えるととても恐ろしい話でもあります。
クラウド上に存在するAI・ミーガンの指示を受け、人間が別のAI兵器と戦う――このいびつな構図が、観る者に不安な余韻を残します。
「AIが人間を守る」という発想そのものが、すでに何かが狂い始めている証拠なのかもしれません。
ヒット作と失敗作の続編はホラーをアクションコメディに置き換える
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