原宿に清志郎がいた日 — 映画『女性の休日』のあとで
映画『女性の休日』を観たあと、上野千鶴子さんのトークに圧倒されながら、
シアター・イメージフォーラムをあとにしました。
せっかくだからと、久しぶりに原宿を歩いてみることにします。
この街はいつ訪れても賑やかで、いっそう国際色豊かになった印象です。
スターバックスの入口には、いろんなキャラに変身したカウズのフィギュアが並び、
通りを歩く人々のファッションもどこか自由で楽しげです。
ラルフ・ローレンの裏口に回ると、レンガ造りの建物がしっとりとした雰囲気を漂わせていました。
ふと、かつて表参道にあったポール・スチュワートのショップを思い出します。
あの重厚な石造りの店構え、いまでも印象に残っています。
セカンドハンドの店が並ぶ通りでは、
奇抜なオブジェがアートのように飾られ、思わず足を止めて眺めてしまいました。
竹下通りも相変わらずの人の波。
わたしたちが十代の頃とはまるで客層が変わりましたね。
原宿駅前で竹の子族が踊っていた時代が、もう遠い昔のことのようです。
そして驚いたのは、忌野清志郎さんのテンポラリーショップを見つけたこと。
「RCサクセション55周年企画」と銘打たれたその店では、
清志郎さんを追いかけてきたカメラマンたちの写真と、関連グッズが並んでいました。
55年かぁ・・・
その数字に胸を突かれます。
RCサクセションがどれだけ多くの音楽ファンに影響を与え、
忌野清志郎という存在がどれほど反骨の象徴だったか。
それを語る声が、いまはどれほど残っているでしょうか。
[STEREO] 井上陽水&忌野清志郎 - 帰れない二人 @海の中道海浜公園野外劇場 [1991.8.25]
あの日の風と歌声が、ほんの一瞬、原宿の街と重なったような気がしました。
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