ローズ家〜崖っぷちの夫婦〜 「大スクリーンで見る夫婦喧嘩」
ローズ家~崖っぷちの夫婦~(KINENOTE)
祝日の劇場はほぼ満席。しかも年齢層の高いカップルが目立ちました。
それもそのはず――この映画、実に面白いのです。
1981年の原作をダニー・デヴィートが1989年に映画化し、そのリバイバルが本作。
ベネディクト・カンバーバッチとオリヴィア・コールマンという英国を代表する俳優が、アメリカの郊外を舞台に“家庭内戦争”を繰り広げます。
発端は夫の失業。
一方、妻が趣味で始めたレストランがまさかの大ヒット。
家庭内の序列が逆転し、やがて二人のプライドが激しくぶつかり合います。
「そんなことで喧嘩するなら最初から結婚しなければいいのに」と思うのは素人の考え。
実際には、見えないバランスが崩れた瞬間、愛も尊敬も音を立てて崩れていくのでしょう。
迷惑なのは子どもたち。
母から父へと教育者が変わるたびに、家庭の空気が変わり、人格までも揺らいでいきます。
夫婦喧嘩を大スクリーンで見る機会など、そうあるものではありません。
ぜひ、カップルで――あるいは“元カップル”で――観てほしい一本です。
監督は『トランボ』『スキャンダル』のジェイ・ローチ。
脚本はヨルゴス・ランティモス作品で知られるトニー・マクナマラ。
この顔ぶれだけで、ひと筋縄ではいかないブラックユーモアが期待できます。
コールマンとカンバーバッチのリメイク版は枯死病に悩まされる
★
★

