カモのネギには毒がある 12 「マチアプが映す現代の闇と希望」

- カモのネギには毒がある 加茂教授の人間経済学講義 12 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
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前回に続き、マチアプについて深掘りする加茂教授。
闇バイトで不法行為を“無意識に”引き受けてしまう状態を「トネリング」というそうです。
要は「貧すれば鈍する」。
経済的困窮が人間の判断をねじまげ、周囲が見えなくなる状態。
気づけば、自分自身もまたトネリングの中にいるのかもしれません。
マチアプで本当の玉川さんと再会した春木くん。
今度はその玉川さんに“マッチする相手”を探してあげることに──。
一方で、加茂教授が潜伏していた田舎に大きな地震が発生。
道路は寸断され、研究テーマは「災害時経済」へと移っていきます。
壊れた自動販売機。
中の飲み物ではなく、現金だけが抜き取られている。
被災地の混乱に乗じて悪事を働く者、
100円のブルーシートを10万円で取り付ける詐欺。
それが「アミノー状態」と呼ばれる現象なのだそうです。
巻末では、原作者・夏原武氏による「マッチングアプリの未来」が紹介されます。
今回のキーワードは「多角化」。
犯罪の温床と見られがちなマチアプですが、
使い方次第では、私たちの未来を支えるツールになり得るのではないか。
夏原氏はそう問いかけます。
犯罪被害につながるケースの多くは、LINEなど外部SNSへの誘導から。
運営側が守るべき原則は、
1.内部完結 2.身分確認
この二つに尽きるといいます。
コロナ禍を経て、リアルな出会いを失った私たちにとって、
マチアプが社会的な接点を再構築する場になるのかもしれません。
結婚式や不動産、保険や金融など、
さまざまなビジネスの入り口としての可能性も見えてきます。
──そんな社会が、本当に訪れるのでしょうか。
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カモのネギには毒がある 甲斐谷忍(原案:夏原武) 「ドラゴン桜」
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