ネタニヤフ調書 「いつから私たちは観客になったのか」
ネタニヤフ調書 汚職と戦争(KINENOTE)
劇場は満席。午後までずっと席が埋まったままでした。
監督はアレクシス・ブルームという女性です。
前半は、ビビ(ベンジャミン・ネタニヤフ)とその夫人が、莫大な私財をあちこちから注ぎ込ませていたことを告発する証言フィルムが延々と流れます。
中盤に入ると、こうした汚職が世間の批判を浴び、支持率が低下する様子が描かれます。すると彼らは極右政権と結託し、強権政治を展開。まるで、今この国で起きている出来事を映しているかのようです。この過程で仕組まれたのが、ハマス人質事件。実は、ビビがカタールを経由してハマスに資金を流し、自作自演で行わせたものだといいます。
私利私欲のために戦争を続け、パレスチナ人を6万人以上も殺し続ける――道徳も倫理もありません。森友事件で疑惑をかけられた元首相夫妻も、同じ穴のムジナではないでしょうか。
この映画のすごいところは、こうした憶測を映像と証言で立証していく点です。ビビを支持し、国会で喝采を浴びせたアメリカでは、この映画がいまだ公開されないのも納得です。
胸が苦しくなる現実の中で、唯一評価できるのは、イスラエルのメディアと検察が屈しないことです。どこかの国のメディアや検察も、この映画を見て学ぶべきではないでしょうか。
また、10月7日は私の誕生日でもあり、ガザ虐殺を決して忘れない日となりました。イスラエルの現実は隠されずに見える分、どこかの国よりマシなのかもしれません。つまり、この国はイスラエルに劣る、汚職放任国家だということです。
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