シネマ秘宝館89「ぼうえいまつり」
建国記念日、「シネマ秘宝館89」が開催されました。30周年。
30年も“秘宝”を守り続けてきた場が、ロフトプラスワンにあります。素晴らしいですね。
浴衣姿の林比佐子さんを見に、この日も大勢のお客さんが集まりました。
「ぼうえいまつり」とされたタイトルの意味は、ロフトプラスワンに来られた皆さんならなんとなくわかるはずです。すごく刺激的で楽しかったです。
1、蛇閣童子第三話「邪蛇」 内田伊久監督
トップバッターは内田伊久監督のシリーズ「蛇閣童子」で、再編集されたものだそうです。童子が大ピンチになって終わりますが、第4話はまだ編集されていないそうです。オーノー!
2、犯人はセーラー服 繁田健治監督
盲腸で入院していた繁田健治監督の集大成的作品。いつもの制服以外のレパートリーがすごいですね。出演した荒木夏実さんがZoomで参加。忍者役の津田菜津美さんは、木内一裕監督の「明日の献立」にも出演されていたそうです。
「再会できたね」
「通学路だけ」
3、ちょんまげ〜テキトーの舞〜 ないとう日和監督
ないとう日和監督もZoom参加でしました。この作品はまず、音楽のドライブ感が超かっこいい。そしてシンプルなキャラとは裏腹に、表現の細かさが伝わる傑作です。ディテールを追いかけるとすごく面白いです。ないとう日和監督はミュージックビデオなどにも挑戦しているそうです。
4、おひさま しょーた監督
大好きなしょーた監督とは、国立新美術館でお目にかかって以来3年ぶり。「そらとぶ時計」のトートも使わせてもらってます。今回はしょーた監督自らパフォーマンスも演じて大いに盛り上がりました。月と太陽の関係は温暖化なども交えて深い内容です。
「そらとぶ時計」
ここから少し空気が変わります。
5、校内憲兵隊第1話~4話、5話予告 齋藤竜一監督
これはコメディではあるのですが、笑えないドラマでもありますね。治安が乱れる学内に憲兵を仕立て上げ弾圧していきます。第5話も楽しみですが・・・。
6、大怪獣映画G 田口清隆監督
最後に配信が止められて、会場だけでこの映画がかかりました。娘が住んでいた調布の町がガラエモンに破壊されます。しかしガラエモンが攻撃してこない限り、自衛隊は反撃できない。これは「シン・ゴジラ」です。自衛隊は「正義の味方」ではない、という前提で、なかなかロボットの出動が許されない。「戦うことが悪循環になる」という議論が続けられます。
「女兵器701」
田口清隆監督が長い時間をかけてこの映画を作ったことや、この映画がもはやオフィシャルに公開される機会が少ないことなどの説明を受けて、「シネマ秘宝館」の価値と意味を再認識しました。自主映画からメジャー監督に出世した田口清隆監督が、この類の作品を作ることは不可能。この映画の表現は制約の多いテレビなどでは公開できません。
映画や芸術などの表現がどれだけ「自由」であることを認識させてくれるでしょうか。この日のテーマ「ぼうえい」が、いかに脆弱でいかに尊いものであるかを考えさせられるすごいイベントだったと思います。表現の自由は、守られているのではなく、常に“守り続けなければならないもの”なのだと痛感します。ここに「ぼうえい→自由→守る」というキーワードが一直線に繋がりました。
林比佐子さんはじめ、スタッフの皆さんには、秘宝館をまだまだ続けていただいて、われわれが普段見ることのできない世界を紹介してほしいと思います。これからも期待しております。
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