偽りの楽園(Influencer) 「見られる者たち」
偽りの楽園(Influencer) KINENOTE
アメリカで大ヒットし、すでに続編も公開、さらにシリーズ化も予定されている話題作です。
日本では一週間限定の劇場公開。しかも一日一回、夜のみの上映でしたが、劇場は満席でした。
タイをひとり旅する女性はインフルエンサー。
笑顔で自撮りをした直後、ふっと表情が曇る。その落差が強く印象に残ります。この短いシーンだけで、インフルエンサーという存在の実情が示されます。
彼女たちはスターのように振る舞い、フォロワーを増やし続けます。しかし同時に、フォロワーを「維持し続ける」ことの苦しさが、じわじわとにじみ出てきます。
そこに、顔に傷のある女性が現れます。
映画は、この女性の無表情を象徴的に捉え続けます。
彼女がインフルエンサーに近づき、やがてさまざまな出来事が起こっていくサスペンス。欲望を横取りし、それを守るために嘘を重ねていく。その過程が非常にリアルに描かれていきます。
ここで描かれているのは事件ではなく、欲望が行き着く先そのものなのかもしれません。
ドキドキの連続で、最後の最後まで目が離せません。
なぜこの作品が大ヒットしたのか、観ればよくわかります。
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