#ダリチョコ の映画とグルメ

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KCIA 南山(ナムサン)の部長たち

KCIA 南山(ナムサン)の部長たち 남산의 부장들

『KCIA 南山の部長たち』2021.1.22(金)公開【予告編】


今年2本目の映画館鑑賞。錦糸町まで出かけてこの重たい映画を見た。見てよかった。
内容はあまり細かく書いてもしょうがないが、要するに韓国の前大統領である朴槿恵さんのお父さんであり、現代韓国の礎を築いた朴正煕大統領暗殺事件をフィクションという前提で描いている。冒頭、大統領私邸に黒塗りの車が入る。ここで暗殺が実行されようとするシーンを見せておいて、この40日前から始まる暗殺者の心理を描写する。


この映画はいろいろな見方ができる映画だ。サスペンス映画として、政治映画として、そして友情を語る映画として。革命をともに勧めてきた朴正煕とその部下たちのパワーバランスがどんどん変化してゆくさまが見ていて苦しくなる。韓国中央情報部のトップが独裁化する大統領とその護衛部の部長を射殺するシーンはあまりにもリアル。血まみれになった部屋を去ろうとするとき、畳の上の血で足を滑らせるシーンなどを盛り込み、緊張感を際立たせる。このシーンだけはまるでタランティーノか園子温の映画のようだ。


個人的にはこの映画を男の嫉妬として見た。『太陽がいっぱい』のようなホモセクシャルな世界とは違う、男性社会の強い上下関係で構築された信頼が崩れたときのグルーヴ。織田信長と明智光秀の関係のような厳しさ。町山智浩さんは『オセロ』や『ジュリアス・シーザー』をたとえに、戦友との関係が変化してゆく様を描いていると評している。



何より、この映画が高く評価されなければならないのは、韓国が自国の醜い歴史を露わにして自虐的ともいえる猛省をしているように感じられることだ。少なくとも日本にこの姿勢はない。というか日本にもこの映画と同じような歴史がありながら、誰もそれを示すことができない。この韓国映画を見て、対岸の火事と思って見ている人がいたとしたらそれは”平和ボケ”というべきだろう。当時、隣国の内政がこのような状態だったことは日本で少しも報道されていない。日本は韓国のことをあまりにも知らなすぎる。そして日本人が日本の中で、この隣国の映画以上に醜い事実がありながら、誰も手を付けられない状態にあることをほとんど知るものがない。


この映画は、またしても日本の遅れを感じさせる映画であった。
韓国映画には民主主義が息づいていると思う。
(=^・^=)



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