サイダーのように言葉が湧き上がる
映画『サイダーのように言葉が湧き上がる』予告映像
前の勤め先の方から推薦されてあわてて上野の映画館まで見に行きました。青春映画。
『サイダーのように言葉が湧き上がる』
若い二人の夏休みの出来事なんですけど、彼女はマスク、彼はヘッドフォンをしています。この見えない部分がドラマの軸になっていくんです。なんで彼女がマスクをしているのか?彼はなんで音も出ないヘッドフォンをしているのか?それぞれに何かを隠しているのね。
彼は親の影響でしょうか俳句をたしなみます。なかなか若々しい俳句が次々に披露されます。そして彼のやんちゃな友達が彼の俳句をあちこちに落書きするんです、まるでバンクシーのように。それがまた面白いね。ある地方都市(高崎か?)のモールをめぐるドラマは、ある老人が手に持つ”中身のないレコード”をめぐって不思議な話に進んでいきます。
このおじいさん、レコード店を営んでいたんですが、もう店を閉めようとしています。このおじいさんが手荷物中身のないレコード「山桜」を探すドラマが後半にぐいぐいと展開します。
これね、ただの恋愛ものではないですよ。ある意味『竜とそばかすの姫』にも重なるテーマが底流にあると思います。あの映画で足のない犬や少し欠けたマグカップが印象的でしたが、この映画のマスクやヘッドフォンに隠されたものが同じではないかと思わせます。誰もが誰にも言えない悩みを抱えている。青春時代は特にそうだ。そういうものがあるとき解き放たれる。それをレコードというアナログをうまく使って時代を超越させる手法が素晴らしかったです。謎解きの映画でもありますね。
面白かった。
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