貝に続く場所にて

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石沢麻衣さんが受賞された不思議な小説。芥川賞作品ですね。
芥川賞作品独特の味わい。


ドイツに住む”私”を死んだはずの人が訪れてくるという話です。死んだはずというのは、震災で行方がわからなくなったので死んだはず、という意味で、なぜその人物がドイツにいる”私”を訪ねてくるのか?というところから話がどんどん深みにハマっていきます。亡霊のような人物を中心に話が進みますが、怖さはありません。むしろ優しさとか哀愁とか刹那とか、そんな印象です。


このドラマは震災を外側から見るような話なんですね。
たまたま石巻の震災跡を見た直後に読ませていただいたので、途中から胸が痛くなるような気持ちになりました。






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