#ダリチョコ の映画とグルメ

しょーもないブログです。I am stupid anytime.

ベルファスト ケネス・ブラナー☆

偉大なSir、ケネス・ブラナーが自らの出自を描く対策。アイルランドの知られざる宗教戦争を子供の目線で描く壮絶で壮大なドラマ。素晴らしい映画だった。『ベルファスト



BELFAST - Official Trailer - Only In Theaters November 12
ところでこのところ素晴らしいモノクロ映画が続くが、マイク・ミルズの『カモン カモン』やコンチャロフスキーの『親愛なる同志たちへ』、未見だが『パリ13区』などもそうだろうか。モノクロ映画は想像力をかきたてる。白と黒という限られた色で表現をする想像性がモノクロ映画の魅力だ。
しかしこの映画は厳密にはモノクロ映画ではない。冒頭で現在のベルファストの美しいカラー映像を示しておいて、本編はずっとモノクロ。タイトルバックの黄色い文字もカラーだし、主人公の少年が思い描く映画や舞台のシーンなどにカラーが使われる。実はこの映画、コンピューターを駆使したSF映画のような趣がある。細かいところでCGが使われていて、その極めて小さな一瞬のシーンにこだわりを感じさせる。ジュディ・デンチ扮する主人公の祖母のメガネに映る「クリスマス・キャロル」の舞台シーンなど、燃えるようなこの祖母の心象がこのわずかなシーンに凝縮される。すごい演出だと思う。

キャスティングもすごい。前述のジュディ・デンチなど素晴らしい俳優と子役の見事な演技でこの映画の品格が示されるが、特に祖父役のキアラン・ハインズと美しい母親役のカトリーナ・バルフが素晴らしい。ハインズ演じる祖父は、主人公の少年に世の中のすべてを伝え、バルフの母親は息子と家族を守るために、半狂乱になって生き抜こうとする女性の強さを強調する。バルフの美しいルックスはブラナー監督の思い入れだろうか。いわゆる世間でいう母親というよりは、当時の女性を演じている。ファッション性も高い。

宗教観の違いを、少年の目から描くこの映画は、同じ民族でありながら憎しみ合い罵りあいそして命まで奪い合うという愚かな人間像を面白おかしく、ときにリアルに描いている。これを子供目線にしたことに意味がある。大人の立場だけで作る映画なら、これほど面白くなったかわからない。広い意味で家族を描く映画は、この対立に翻弄される少年の家族と、地域という家族、そして地球規模の家族が対立し分裂する愚かな人間のサガをあぶりだそうとするようだ。
しかし、主人公の少年がプロテスタントの牧師が強い口調で諭す「地獄に堕ちる」という印象にひきずられ、カトリックのことを「祈ればなんでも許されるんだってさ」という蔑む姿勢はわかりやすい。旧約聖書を読めば、この愚かな対立が幾度となく繰り返される社会、このによると今年起きている東欧のおぞましくも愚かな戦争を予言するような作りになっている。
(=^・^=)





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