#ダリチョコ の映画とグルメ

しょーもないブログです。I am stupid anytime.

バブル 荒木哲郎☆

バブル』内容を追う映画ではない。映像と音楽、特に音を感じる映画である。冒頭からその圧倒的な美しい映像に迫られる。主人公のヒビキが水の中で死に直面するとき「人魚」という言葉に吸い寄せられてウタがやってくる。そして・・・
この美しく魅力的なオープニングシーンから惹き込まれる。

Bubble | Official Trailer | Netflix
それにしても日本アニメの技術力の高さを思い知る。反面、日本映画は全体として世界的にも低空飛行を続けている。日本映画はもう映画を作る資本的裏付けがない。そんな中、アニメだけはまだ世界に誇れる魅力を辛うじて維持しているように思う。新海誠監督作品などはその一例で、この作品もまた、高いクオリティにあふれている。スピード感あふれる映像に目もくらむようなカメラワーク。そして何よりバブルの表現。

なんといってもこのドラマを支えているのは、ウタというキャラだろう。彼女の存在なくしてこの映画は成り立たない。『ヒカルの碁』『バクマン』『デスノート』など多くの傑作を解き放ってきた小畑健さんの力なくしては、この映画は成り立ち得なかったと思う。とにかく美しい。

心を閉ざしたヒビキを救うウタの関係は、人魚姫をなぞったものだ。人魚姫伝説で彼女は泡(バブル)と引き換えに300年生きるはずの命を捧げる。いわばバブルは「死」と同義語だ。「死」と引き換えに王子様であるヒビキを支える、という関係に心を打たれる。言葉を持たないウタが現れ、ヒビキたちや地球を救うという展開の中で、失われた言葉を少しずつ見に付けてゆくウタ。そして最後に彼女は自らの命と引き換えに、ヒビキや地球(東京)を救うのだ。ここは神がかり的なメッセージ。キリストの教えをほのめかすような胸を締め付けるラスト。

かつて東京を中心とする日本という国がバブルにまみれていたとき、そのバブルが弾けた途端この国は沈没へと向かう。新海誠監督の『天気の子』でも示された水没都市は、この国と世界を代弁しているように思える。この映画のウタが愛しく感じられるのは、彼女の献身性だ。この美しい少女が泡と消えてゆくシーンに戦争のシーンが重なる。その中に少年兵が映されるシーンがある。この映画が最も示したかったこと。『進撃の巨人』を世に突きつけた荒木哲郎監督がこの映画に込めた思いは、この小さなシーンに表れているのではないか。
もはや地球は悲鳴をあげている。そしてバブルは世界のあちこちではじけて、多くの軋轢と障害をもたらしている。そんな社会で失われてゆくいたいけな少女。このとてつもない壮大なスケールのメッセージをどれだけの人が真摯に受け止めることができるだろうか。



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