世界のカバン博物館☆
孫たちとお別れして、曇天の浅草を歩く。そしてここ「世界のカバン博物館」に寄る。
入り口で簡単な説明を聞いて、ナイロンの買い物袋がプレゼントされる。入場無料。
ここで”ナイロン”と聞いて気づく方はいないだろうが、あとで驚くべきことを知ることになる。
これがなんと!
とてつもなく感動することになる。
感動の要素はいくつもあるのだが、まず皮カバンの製造工程をビデオで丁寧に流すエリアなどがあって先まで進むと、カバンにまつわる懐かしい人物たちが紹介されいるのだ。
長嶋茂雄さんだったり、アントニオ猪木さんだったり、その当時を思わせる様々なカバンが並ぶ。時代が蘇る。
ここでふと不思議に思う。世界のカバンを紹介する博物館なのに、なんで?日本のことが・・・
そこでさらに上の階に進むと、なんと「ACE」という会社の施設だったのだ。しかもこのマディソンバッグ。懐かしい。誰もが持っていたマディソンバッグ。これがナイロン製であることがポイントだ。
この施設、実はエースカバンのエース社の施設で、世界のカバンを紹介しつつ、創業者の新川柳作氏をリスペクトした施設で、氏の生い立ちから戦前戦後を通して貫かれた企業理念が語られているのだった。こうした施設に自社のロゴや社名を一切排して、カバン全体を紹介するところに味わいを感じる。
エース社、新川柳作氏は、極貧から大阪に出て、丁稚奉公のような働きが認められ、一時は戦争で仕事を奪われながらも、エース社を世界の会社に押し上げるまでの会社になった。
戦後の朝鮮動乱や、五輪、万博を経て、東レ社と提携してナイロンを使ったカバンを製造し、円高が進む過程で海外旅行者向けの旅行カバンなども手掛け、その浸透ぶりは驚くばかりだ。かつて製造工場とした中国に、新川柳作氏晩年、大きなビルを上海に建てたときの映像が残されていたりする。氏は社員向けの講演で「健康」という言葉をさかんにうたわれている。社員を思う強い意思を感じさせるエピソードだ。
思わぬ驚きと感動に支えられて、館を出たときに雨はさらに強く降っていた。新川柳作氏はこのような激しい雨に抗いながら生きてきた方だと思った。
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