ハケンアニメ! 吉野耕平☆
『ハケンアニメ!』(KINENOTE)
丸の内TOEIで鑑賞。この映画館は、2014年『新しき世界』以来。
いや立派な映画館だった。古きよき映画館とでもいおうか。東映の直営映画館というと実は新宿バルト9もそうらしい。しかしこの丸の内にある映画館にはなかなか入る機会がない。
そして映画はというと、心から感動した。原作がアニメだと思ったら、辻村深月さんの小説の映画化なのだそうだ。それもまたすごい。
【そえまつ映画館】#73 「ハケンアニメ!」を映画評論家の添野知生と松崎健夫が語る!
なにがすごいかというと、小説ではこの映画で覇権争いをする2本のアニメが文章で描かれる。しかし、映画の中では、2本のれっきとしたクオリティの高いアニメが衝突するという、極めて贅沢な作りになっている。人気アニメ監督と新人監督のバトルが展開されるのだが、描かれる過程でそれぞれの人生そのものが浮き彫りになる仕組みだ。
なにより、アニメが大勢のスタッフを動かして成り立つあたりの描写がリアルだ。新人監督がそれぞれのパートのベテランスタッフに頭を下げ、プロデューサーから注文を受け、へとへとになりながら作品を作り上げてゆく。アニメが出来上がるまでに気が遠くなるような作業が丁寧に描かれる。
俳優陣も充実しているが、中でも柄本佑さんが演じる敏腕プロデューサーがすごい。彼の演技に目を奪われる。このいやらしい感じの人物をうまく演じていた。映画は「いい人」だけでは成り立たない。人物と時に対立する存在も欠かせない。そういう意味で柄本佑さんの存在感はこの映画の軸になっていた気がする。
ラストで主人公がベランダ越しに嗚咽する姿を後ろから撮るショットは秀逸。もらい泣きしてしまった。
(=^・^=)
★
こんなブログもやってます(=^・^=)
KINENOTE
Filmarks
goo
FC2
Muragon
seesaa
Livedoor
楽天ブログ
ameba
wordpress
Hatena
にほんブログ村
人気ブログランキング
Twitter
Facebook
ブロトピ:映画以外の記事で!ブログの更新をブロトピしましょう!!
